2年前の初演の時の、出だしからの張りつめた空気感は今回はなかった。
最初から、久ケ沢徹がばんばんきていて気持ちを楽にしてみていられた。
小林賢太郎の役がすごい。
ひきこもりでマザコン、気が弱くて漫画好き。
歩き方も立ち方も喋り方も声も見事に作っている。
だから、たまにはさむ
これまた作った「ハンサムさん」の声や立ち姿が
うまいことはまる。
この役を愛しているんだね。
今回は、進化していてこれは小林賢太郎は演りたかったはずだと思った。
馴染んできた登場人物4人が
わたしたちとは別の
もうひとつの世界の住人だとわかるところは鮮烈。
はっきりとした説明もなしに
この人たちが攻撃をして滅亡をさせようと思っていたのは
わたしたちが住んでいるこの世界だったんだと気が付く。
笑ってみていても、根っこはすごい話なんだと想い出す。
接骨院に通ってでも、見に行きたかった。
その甲斐はあって、初演よりずっと出来上がっていた舞台に満足でした。
そうそう、もうひとつ。
わたしもいまだに「狭いよー暗いよー怖いよー」って面堂終太郎のセリフを使うけれど
小林賢太郎もかなりお好きなよう。
同じところを見つけると、自分の年齢を忘れて純粋に喜ぶわたしなのでした。

にほんブログ村