7月~8月に読んだ本
・らんぼう 大沢在晶
・嘘をもうひとつだけ 東野圭吾(再読)
・天上の青ー上下巻ー 曽根綾子
・雅子妃 悲運と中傷の中で 友納尚子
・仮想儀礼ー上下巻ー 篠田節子
・雪が降る 藤原伊織(再読)
・警察庁から来た男 佐々木譲
・終末のフール 伊坂幸太郎
【あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。
犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、
仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集】
伊坂幸太郎の本を読むのは5冊目くらいかな。
『重力ピエロ』『魔王』など全然だめでしばらく止めていたが、
この本は唯一好きな『死神の精度』とタイプが同じ。
殺人や自殺で街から人がいなくなる中、
穏やかでひっそりとした生活を送っている人たちの3年の過ごし方が各章で書かれ、
登場人物がリンクしていく。
ずっと望んでいた子供がやっと出来たが3才で死ぬことになる子供を産むべきか悩む夫婦と
進行性の病を持つ子供を残して死ななくてすむことを喜ぶ友人「太陽のシール」。
残された時間をひたすらボクシングに打ち込む「鋼鉄のウール」。
自殺した両親が遺した本三千冊弱を4年かけて読み終えたところから始まる「冬眠のガール」。
5年前に貸し出したままのビデオを回収に行く「深海のポール」…。
久しぶりに友達に薦めたくなる本だった。
<明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?>
<あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか? >