THE SPOT | 基本、ビーズ織りnote

基本、ビーズ織りnote

【箱は笑いで満たされた。】
改題

「THE SPOT」の全公演が終わったので

自分のための覚書のようなものとして感想を書きます。



2010年2月、横浜から始まった「SPOT」

2010年2月18日 横浜BLITZ

2010年3月6日  神戸オリエンタル劇場

2010年3月27日 東京グローブ座


と、去年は3回観に行きました。


そして今年の3月に「THE SPOT」となった再演も

2011年3月9日 銀河劇場

2011年5月26日 神奈川芸術劇場(KAAT)


と、2回行きました。


再演初日の銀河劇場、

東京公演がその初日と二日目だけで中断するとは夢にも思わずに。

3月11日、小林賢太郎はアトリエから向かった銀河劇場で一夜を過ごし、

対岸の千葉県がコンビナート火災で空を赤く染めている風景を見ていたそうです。

翌日、東京公演の中止を発表し、そして震災5日後の16日には

3月19日の山口公演から再開するというメッセージを発信しました。


『~僕はいつもどおり、一切の妥協を許さず全力で舞台をやります。

観たいと思ってくれる人がいるなら、上演したい。

泣いている人がいたら、笑わせたい。

今までもそうだったし、これからもそうです。劇場で会いましょう』


そして2カ月経って、舞台は横浜へやってきました。


内容は、結末に続くものなので本筋は「SPOT」とあまり変わりません。

変わっていた大きなところは

「小さいお医者さん」が以前のコント「モーフィンク」風になっていたことと

エンディングの王様の相手にポツネン氏を登場させたこと。

どちらもそれによって流れが自然になったように感じました。

それと「お電話お待ちしています」「カードはお持ちですか」といった小ネタが増えて

ふわっとした空間を作り上げていました。

(おでんが待ってる姿、とか カードはお餅じゃないとか)


横浜で初めてポツネンを観た友達の感想。

「若い子が多い。もっとオトナに支持されていい人なのにね」

若い人のアンテナが鋭いということなのかなと思う反面、

「小林さん、ぜぇんぶ大好きぃ」的な感じの人たちが

山も谷もなく笑い続け、オトナたちを白けさせ遠ざけるのではないかと

思います。

以前、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇団ナイロン100℃主宰)が

「他者がいない客席はだめだ」と発言して

ケラリーノさんいわく、「なんかラーメンズのファンの方々が目くじらを立てている」

といったことがあったようですが、共感します。

わたしも客席が笑いの準備が出来ている舞台は芸人を殺すと思っています。

そういう人たちは「○○○○○とも」の観客となんら変わりありません。



再公演の小林賢太郎は体調がよくないようで

やたらと汗をふいている姿を見せていました。

3月の初演のときはコントの途中でお水をもらっていたし

横浜ではカーテンコールのときに

胸をおさえてうずくまってしまいました。

そのときはリアル嘘かと思いましたが、酸欠になってしまったようで

苦しそうにネクタイを緩め、謝りながら立ち上がりました。

そして、振替公演の楽日一日を残し左腕が「どうにも動けない」状態になり

また延期に。

魂をこめて上演すると力を入れた振替公演だったのに。

でも、小林賢太郎、まだ38才。

すぐに振替公演の振替公演と仙台の公演を決めました。

そして最後の98公演目を仙台で行い、「THE SPOT」は完結しました。



「小林賢太郎テレビ」まであと1時間。

最初と最後が好き。

途中は、小林賢太郎の一人文化祭みたいな気持ちで見ています。

見終わると

またズーラシアに行きたくなっちゃうなぁ。


ってそんな感想までわかっているほど見ているのに

待つ時間がとても楽しみです。




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