とうとう食料自給率が低い弊害が・・・。 | Atomic Collapse ~何でもごちゃごちゃ~

とうとう食料自給率が低い弊害が・・・。

 世界的にバイオエタノールへの対応が盛んになってきて、輸入に頼ってきた農産物の値段が高騰し、生活に直結する影響が現れ始めた。


 根本的にバイオエタノール需要が高まれば、原料となるサトウキビなどの生産に比重が多くなるのは当然でしょう。今まで大豆や果物などを作付けしては輸出していたような国なら特に作付作物の転換が行われる。理由は簡単で、そのような国の殆どが安い賃金で生活してきた途上国。このチャンスを逃す手はなく、バイオエタノールが安定供給できる状態になるまで続くかもしれない。途上国と言われる国は、一転してエネルギー供給国になれる可能性が出てきたので力を入れない訳はない。


 日本の事で考えると先進国と言われる国で最も食料自給率が低い。ちょっとした事で一気に価格が変動する。但し、一気に変動している分を企業が一部吸収していたので今までは、あまり表に出てこなかった。しかし、今月になってから徐々にその吸収分を負担できなくなって消費者に転換せざるを得なくなっている。

 このままだと、ナタネやトウモロコシ、大豆関連の高騰は避けられないだろう。大豆は、納豆や醤油、味噌に影響を与えるだけではなく、その他の食料品にも利用されているので広範囲に及ぶ。国内の農家に「今から生産量を増やせ!」と言っても無理な話で、これらを作付けするためには来年にならないと難しいだろう。


 大豆を例にとると国内生産品と輸入品での価格差が非常に大きく、国内の生産者が大豆を作付けしても輸入品の価格まで下げる事が不可能で、それを原料として製品を作る国内企業からも敬遠されてきた。したがって大豆は、輸入がメインとなり国産大豆は少量となってしまった。蕎麦も同様で国産と輸入品との価格差が大きく、しかも蕎麦の場合は一度でも挽いてしまえば長期保存は出来ないので必要な時に必要なだけ使うしかない。(高い国産品で需要と供給のバランスを保つのが難しい。)こう言った理由の他にも原因があるのだが、とにかく現状では安い輸入品には国内の生産者は太刀打ちできない。


 途上国と言われる国の農業生産者も日本国内の農業生産者も自分達が生活する為の職業としているのだから、「高く売れる農産物」を生産するのは当然の事で、国がある特定の農産物の増産を奨励しても必ずしも奨励された農産物が増産されるわけではない。「バイオエタノールの原料となる農産物が儲かる!」と思えば、そちらを生産するのが当たり前。(途上国の場合は、この傾向は大きく現れるだろう。)結果的に儲けが少ない農産物は、生産量が減少して他に影響を与える。国は過剰に偏らないように特定の農産物に対して補助金のような仕組みでバランスを取ろうとする。この方法がちゃんと機能すれば、価格の変動は低く抑えられるだろうが農業補助金などへの批判もあり、縮小傾向で期待はできないし、今までの状況からちゃんと機能するかも疑問が残る。


 国産農産物の自給率が向上しない限り、このような食品の大きな価格変動は暫く続くだろう。