皆さん、こんにちは。
早速ですが、あの「ファーフォン・ファーフォン・ファーフォン!」と言うサイレンを覚えていますか?
そうです、ビルや公共施設で流れる「緊急地震速報」のサイレンです。
実は、昨夜のことです。
東京都の東側にあります「大岡山」と言う東急大井町線と東急目黒線の交差する駅がありまして、23時半頃通過した時、あのサイレンが鳴り響きました。
種々のデータから関東南部に直近中規模超があるかなぁと感じていた私はドキッ(゚o゚;;
心臓が硬直する思いでした。
その後、安全の確認が取れたので出発するとの放送があり、動き出したは良いのですが、お隣「緑が丘」に到着すると再び緊急停止、再び聞いたことのないけたたましいサイレン音。
いやー何が起きるのか、ビビりましたぁ。
結局、駅の非常停止ボタンが押されたとの案内で、今度こそ安全が確認されたと再出発。
無事に帰宅できました。
あの音は何回聞いても怖いし、絶対慣れないなぁと言うのが私の感想です。
でも、意外に皆さん冷静と言うか、無視している方が多かったのには驚きました。
ダメですよー。サイレン慣れしちゃ。
ところで、種々のデータから関東南部に直近中規模超と感じたと申し上げました。
今日は、そのことからお話です。
実は、その界隈にお住まいの方から25日未明に地デジの受信不良が生じたとの報告を受けていました。
その時間帯にスカイツリーの試験放送も無く、お住まいの施設でのアンテナ不具合等も無かったそうです。
阪神淡路大震災時に中波ラジオ(AM放送)ノイズが観測されて以来、電波と震源の関連性に注目してきました。
中波帯とは、電波法施行規則や放送法で「526.5kHzから1,606.5kHzまでの周波数の電波を使用して音声その他の音響を送る放送」と定義されています(電波法施行規則第2条第1項第24号、放送法第2条2の第3号)。
地デジに利用している周波数帯は500MHz~600MHz。
似てるようですが、中波のkHz単位に対し、地デジの単位はMHz。
つまり極超短波と呼ばれるもので、極めて波長の短い電波なんです。
私の知識では、中波で出た影響が、極超短波でも出るものなのか、正直判りかねます。
ただ、先日の栃木での強震前にテレビが見れなくなったと言う情報もあるだけに、一応マークしなければならない情報と考えてはいます。
一方、その中波でも異常が出ています。
㈱新興技術研究所より公開して頂けている「逆ラジオによる電磁波ノイズデータ」と言うものがあります。
このデータを日々観察させて頂いておるのですが、ここの所関東南部において電磁波ノイズの収束傾向が出ているようです。
特に顕著なのが新宿・多摩・五反田の各観測点だと感じています。
私は、㈱新興技術研究所様より公開頂けているデータしか見れていないのですが、更に詳しいデータ・説明等に興味のある方は、こちらで公開されている観測データ他、同ネットワークによるデータを総合的に解析・予測されているサイトがありますので、直接そちらを探してみるのも良いかと思います。
昨夜の誤報・地デジ異常・電磁波ノイズ収束観測点は、いずれも至近にあり、この東京南西部付近において、何か起きているのではと考えざるを得ません。
但し、大規模震を示唆する様な諸データは、今の段階では見受けられませんので、私の中ではM5~6前後では無いかと考えておりますが、仮に、浅発直下である場合は強震になる可能性もありますので、数日間は警戒度を高めてお過ごし頂ければと思っております。
あと、気になるところとしては、
神奈川県温泉地学研究所公開データの箱根付近での微震です。
なんどか紹介はしているお話で、直近増大した訳ではありませんが、月単位で見るとかなり多いように感じます。
画像:神奈川県温泉地学研究所 箱根付近2013年2月24日~3月26日の発震データ
もう一つ、改めて見るとと言うことで、
国土交通省国土地理院の2013/01/23-2013/02/06と2013/02/23-2013/03/09の2時期の平均値を比較したGPS地殻変動を見ると、先だって震度5超の発震があった栃木北部と富士山だけが大きく動いていることが判ります。
栃木北部の栗山で北西に3.1cm。
富士山で北西に1.9cm動いています。
他の地域の殆どが1cm以下の動きの中、突出していると言えましょう。
画像:国土交通省国土地理院地殻変動
千葉香取電波ノイズは、再びAVGデータで上昇があります。
柿岡地磁気観測所地電流は小刻みなノイズも大きな変動無しの様です。
以上から、プレート境界部における大規模震に対する見解に変更点はありません。
【過去ブログ掲載の大規模震中長期予測】
◆千葉東方沖~小笠原諸島(相模湾・伊豆諸島を含む)
これが起きると、東海・東南海・南海・富士山への波及が心配になります。
(場合によっては、九州~南西諸島も含む)
◆北海道北東沖~三陸北部
アウターライズ警戒域とは別の発震です。
◆新潟ー神戸歪集中帯~中央構造線
始まりは北陸~近畿と考えており、中央構造線から奄美・南西諸島への波及も考えられます。
また、上記で説明した南関東(特に東京南西部)と茨城北部内陸から南東方向銚子沖迄の棚倉構造線に中規模(場合によっては超)の発震への備えをお願い致します。
それでは、これからも準備と心構え、そして大切な人を不安にさせないあなたの笑顔と勇気で防災していきましょう。
マリアナファン ヒロ