◎【第449報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(7月2日14時00分現在)

前回からの主な変更点は以下のとおり。

1.原子力発電所関係
・1号機タービン建屋地下の滞留水を2号機タービン建屋地下へ移送(6月29日17:16から7月1日9:57)
・2号機タービン建屋地下の滞留水を雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送(6月16日15:12から7月1日10:11、7月2日10:11から)(パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認。)
・4号機使用済燃料プール代替冷却システムの異常を示す警報が発生し、当該システムが自動停止(6月30日6:24)。現場を確認したところ、現場制御盤において「UPS(無停電電源装置)故障」、「UPSバイパス給電」、「熱交換器ユニットAトリップ」及び「熱交換器ユニットBトリップ」の警報が発生していることを確認。UPSを調査した結果、UPS単体の故障と考えられることから、応急対策としてUPS本体をバイパスさせて給電を行うため、UPS本体のバイパス作業を実施(7月1日13:36から14:45)。その後、使用済燃料プール代替冷却システムを起動し、冷却を再開(同日15:07)。(使用済燃料プール温度は仮設温度計の指示値で42.9℃(管理温度の上限65℃))
・6号機タービン建屋地下で、制御用圧縮空気系の空気除湿器の電源を入れた(7月2日10:07)ところ、制御盤内より白煙を確認(同日10:08頃)。制御盤の電源を切り(同日10:17)、白煙の発生が停止していること(同日10:25)及び制御盤内の変圧器に焦げ跡を確認(同日10:26)。また、本件について公設消防に連絡(同日10:21、10:24)。
・主変圧器用油仮設タンク防油堤外に油らしき物が溜まっていることを確認(10月23 日14:00 頃)。防油堤内に水が溜まっていること、その中に油膜があること、防油堤内の水が溢れ出たした跡に油が溜まっていることから、防油堤内に溜まった油が、防油堤内に雨水が流入したことにより流出し、堤外に流出したものと推定(10 月24 日14:00 頃)。当該液体を分析した結果、PCB(ポリ塩化ビフェニル)は検出されなかった。(1月31日)
 防油堤内の水の排水処理及び油の吸着処理に伴い、水位が低下したことから、水没していたタンクの状況を確認したところ、9基中1基のタンク油面計下部から油が漏れていること、その他4機のタンクの油面が低下していることを確認(6月29日)。現在、全てのタンクの油面計元弁を閉止したことで油漏れは止まっており、漏れていた油も防油堤内に留まっている。


<警戒区域への一時立入りについて>
樽葉町(6月30日)
 双葉町(6月30日)
 大熊町(7月 1日)
富岡町(6月29日,7月 1日)

<出荷制限の指示>
・宮城県栗原市において産出されたタケノコ

2.原子力安全・保安院等の対応
・原子力安全・保安院は、東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)に対し、東京電力福島第一原子力発電所第2号機の原子炉圧力容器底部における温度上昇を踏まえた対応について当院に報告を求めていた(平成24年2月24日お知らせ済み)。
7月2日、平成24年7月分の報告書を受領。

 
-------------------
◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/

-------------------
※このメールには返信できません。お問い合わせの際は、お手数ですが下記の連絡先までお願い致します。

◇原子力安全広報課
電話:03-3501-1505
   03-3501-5890

-------------------
原子力安全・保安院