◎【第440報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月19日14時00分現在)
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムのタービン建屋1階熱交換機室内の配管において傷があり、その部分から音がしていることを確認(6月19日12:19)。当該配管は負圧になっていると推定されることから、空気を吸い込んでいると思われるが、詳細は調査中。
・水処理設備の除染装置で流量バランス異常の警報が発生(6月14日6:58頃)。監視カメラの画像を確認したところ、漏えいが発生している疑いがあるため、同装置の単独循環運転を停止(同日8:22)。現場確認の結果、堰内の床面に水が拡がっていることを確認(同日12:20)。また、漏えいは止まっていること及び漏えい水の堰外への流出がないことを確認。漏えい量は約3m3と評価。
漏えい水の核種分析結果は下記のとおり。
γ核種総濃度:4.8×10の2乗Bq/cm3
Cs-134:1.8×10の2乗Bq/cm3
Cs-137:2.6×10の2乗Bq/cm3
現場を確認したところ、廃液貯留タンク上面に漏水の痕跡を確認(6月15日)したことから、漏えい箇所は廃液貯留タンク上面の配管貫通部と推定。漏えい原因については、廃液貯留タンクの液位計が故障(液位計の健全性確認により不具合があることを確認(6月15日))してタンク液位を誤検出し、その結果廃液貯留タンク下流側の配管の流量調整弁が閉まる制御となり、下流側に水が流れなくなり、その状態で廃液貯留タンクへの流入が継続したため、タンク内の水が溢れたと推定(6月18日)。今後、液位計を修理(基盤交換)予定。
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◎【第441報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月20日14時00分現在)
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムのタービン建屋1階熱交換機室内の配管において傷があり、その部分から音がしていることを確認(6月19日12:19)。現場を確認したところ、給水加熱器室入口の配管(蛇腹ホース)に8箇所程度の傷があることを確認。また、この傷の部分から空気を吸い込んでいることを確認(同日14:40)。傷発生箇所へのテープによる応急処置を実施(同日16:30)。なお、関係するパラメータ(原子炉格納容器圧力、水素ガス濃度、原子炉格納容器ガス管理システム排気ガス流量)に変化は見られていない。
・原子炉格納容器から直接大気に放出されるガスの量を少なくし、ガス放出が管理された状態とするため、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの排気量調整(24m3/h→34m3/h)を実施(6月13日14:06から15:10)。3号機原子炉格納容器への窒素封入量調整(28m3/h→18m3/h)を実施(6月13日15:35から15:55)。3号機原子炉格納容器への窒素封入量調整(18m3/h→8m3/h)を実施(6月20日13:08から13:14)。
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◎【第442報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月21日14時00分現在)
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
<3号機関係>
3号機圧力抑制室の放射線モニタの1箇所の指示値が、0.20Sv/hで推移(6月20日23:00)していたが、その後ステップ状に変化しながら除々に上昇し、17.59Sv/hまで上昇(6月21日5:00)。当該モニターは、原子炉格納容器雰囲気放射線モニタで、格納容器側2点と圧力抑制室側2点を計測しているもの。そのうち、圧力抑制室側の1点が指示値の上昇を示しており、他の計測点3箇所には変化はない。上昇の傾向から計装の不具合と考えられることから、6月21日、点検を実施予定。
なお、当該データについては、保安規定関連の監視対象外のパラメータである。
2.原子力安全・保安院の対応
・原子力安全・保安院は、東京電力株式会社に対し、汚染水の処理設備の稼働後速やかに、同社福島第一原子力発電所内の汚染水の貯蔵及び処理の状況並びに当該状況を踏まえた今後の見通しについて当院に報告を求めていたところ(平成23年6月9日お知らせ済み)、本日(平成24年6月20日)同社から報告書を受領。
<警戒区域への一時立入りについて>
浪江町(6月21日)
双葉町(6月21日)
<出荷制限の指示>
・栃木県内の渡良瀬川のうち日光市足尾町内の区間(支流を含む。)において
採捕されたイワナ(養殖のものを除く。)
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◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/
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※このメールには返信できません。お問い合わせの際は、お手数ですが下記の連絡先までお願い致します。
◇原子力安全広報課
電話:03-3501-1505
03-3501-5890
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原子力安全・保安院
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムのタービン建屋1階熱交換機室内の配管において傷があり、その部分から音がしていることを確認(6月19日12:19)。当該配管は負圧になっていると推定されることから、空気を吸い込んでいると思われるが、詳細は調査中。
・水処理設備の除染装置で流量バランス異常の警報が発生(6月14日6:58頃)。監視カメラの画像を確認したところ、漏えいが発生している疑いがあるため、同装置の単独循環運転を停止(同日8:22)。現場確認の結果、堰内の床面に水が拡がっていることを確認(同日12:20)。また、漏えいは止まっていること及び漏えい水の堰外への流出がないことを確認。漏えい量は約3m3と評価。
漏えい水の核種分析結果は下記のとおり。
γ核種総濃度:4.8×10の2乗Bq/cm3
Cs-134:1.8×10の2乗Bq/cm3
Cs-137:2.6×10の2乗Bq/cm3
現場を確認したところ、廃液貯留タンク上面に漏水の痕跡を確認(6月15日)したことから、漏えい箇所は廃液貯留タンク上面の配管貫通部と推定。漏えい原因については、廃液貯留タンクの液位計が故障(液位計の健全性確認により不具合があることを確認(6月15日))してタンク液位を誤検出し、その結果廃液貯留タンク下流側の配管の流量調整弁が閉まる制御となり、下流側に水が流れなくなり、その状態で廃液貯留タンクへの流入が継続したため、タンク内の水が溢れたと推定(6月18日)。今後、液位計を修理(基盤交換)予定。
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◎【第441報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月20日14時00分現在)
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムのタービン建屋1階熱交換機室内の配管において傷があり、その部分から音がしていることを確認(6月19日12:19)。現場を確認したところ、給水加熱器室入口の配管(蛇腹ホース)に8箇所程度の傷があることを確認。また、この傷の部分から空気を吸い込んでいることを確認(同日14:40)。傷発生箇所へのテープによる応急処置を実施(同日16:30)。なお、関係するパラメータ(原子炉格納容器圧力、水素ガス濃度、原子炉格納容器ガス管理システム排気ガス流量)に変化は見られていない。
・原子炉格納容器から直接大気に放出されるガスの量を少なくし、ガス放出が管理された状態とするため、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの排気量調整(24m3/h→34m3/h)を実施(6月13日14:06から15:10)。3号機原子炉格納容器への窒素封入量調整(28m3/h→18m3/h)を実施(6月13日15:35から15:55)。3号機原子炉格納容器への窒素封入量調整(18m3/h→8m3/h)を実施(6月20日13:08から13:14)。
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◎【第442報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月21日14時00分現在)
前回からの主な変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
<3号機関係>
3号機圧力抑制室の放射線モニタの1箇所の指示値が、0.20Sv/hで推移(6月20日23:00)していたが、その後ステップ状に変化しながら除々に上昇し、17.59Sv/hまで上昇(6月21日5:00)。当該モニターは、原子炉格納容器雰囲気放射線モニタで、格納容器側2点と圧力抑制室側2点を計測しているもの。そのうち、圧力抑制室側の1点が指示値の上昇を示しており、他の計測点3箇所には変化はない。上昇の傾向から計装の不具合と考えられることから、6月21日、点検を実施予定。
なお、当該データについては、保安規定関連の監視対象外のパラメータである。
2.原子力安全・保安院の対応
・原子力安全・保安院は、東京電力株式会社に対し、汚染水の処理設備の稼働後速やかに、同社福島第一原子力発電所内の汚染水の貯蔵及び処理の状況並びに当該状況を踏まえた今後の見通しについて当院に報告を求めていたところ(平成23年6月9日お知らせ済み)、本日(平成24年6月20日)同社から報告書を受領。
<警戒区域への一時立入りについて>
浪江町(6月21日)
双葉町(6月21日)
<出荷制限の指示>
・栃木県内の渡良瀬川のうち日光市足尾町内の区間(支流を含む。)において
採捕されたイワナ(養殖のものを除く。)
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◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/
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※このメールには返信できません。お問い合わせの際は、お手数ですが下記の連絡先までお願い致します。
◇原子力安全広報課
電話:03-3501-1505
03-3501-5890
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原子力安全・保安院