◎【第431報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(6月6日14時00分現在)

前回からの主な変更点は以下のとおり。

1.原子力発電所関係
・4号機使用済燃料プール代替冷却系において、二次系循環ポンプが過負荷トリップしていることを確認(6月4日20:03)。もう1台の二次系循環ポンプを起動(同日20:27)しており、プール水温の上昇はなかった。現場確認を行ったところ、ポンプモータ付近に焦げ痕を確認したため、消防署に連絡(同日21:27)。公設消防は、「火災ではない」と判断(同日23:30)。また、類似事象発生可能性の調査を行うため、もう1台の二次系循環ポンプを停止(6月5日10:30)。確認の結果、端子接続部の施工が不十分であったため、修正作業を実施中。(類似構造である1号機の使用済燃料プール代替冷却系における二次系の循環ポンプについても今後確認予定)。

2.原子力安全・保安院等の対応
【6月6日】
・原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成23年10月3日付けで、東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)に対して、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1から4号機に対する「中期的安全確保の考え方」」(以下「中期的安全確保の考え方」という。)を示し、それに適合するよう指示。併せて、同日付けで、東京電力に対し、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年法律第166号)第67条第1項の規定に基づき、「中期的安全確保の考え方」に示される設備等への基本目標に対する施設運営計画及び安全性の評価について報告することを求め、東京電力から報告書(その1:平成23年12月6日改訂、その2:平成24年3月7日改訂2(3月28日一部補正)、その3:平成24年3月7日改訂)を受理し、その後、4月23日に変更を受理(平成24年4月23日までにお知らせ済)。
昨日(6月5日)、東京電力から4月23日に提出された報告書の変更に対する補正の報告を受理。
当院は提出された報告書の変更及び補正の内容について、慎重に評価していく。

<警戒区域への一時立入りについて>
富岡町(6月6日)
浪江町(6月6日)

<飲食物への指示>
○出荷制限の解除(6月5日)
・茨城県鉾田市において産出された茶

 
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