皆さん、こんにちは。
散々暴れまくった1429黒点群が、やっと太陽の西側に回り込むと安堵し始めた頃、今日未明にM7.9の中規模フレアを起こしました。
既に、地球に対してはかなりはずれている為、フレアそのもののエネルギー波は避けられそうですが、続いて発生したCME(コロナ質量の放出)が、広角にガスを噴出している為、こちらは2~3日で到達して来そうです。
黒点構造が非常に複雑なβγδからβγになって、もう大丈夫かなぁと思っていた矢先でした。
その前のCME単体で発生している分と合わせて、16~17日頃に再び磁場が乱れてくるのでは無いかと思っております。
今日辺りから、ここ数日間の磁場の乱れの影響が、地殻に出始めそうなのですが、気味が悪いくらい静穏が続いています。
有感地震は、7時4分福島中通りを最後に8時間以上止まっており、無感地震でさえもその間に9回、しかもここへ来て2時間以上パタリと止まっています。
24時間データを見ても、東日本のM2.5以上の発震が33回と、一時の5~60回からすると半減している状況です。
溜め込んでいるのか、非常に気になる状況です。
この様な静穏化で考えられる点として、日本列島全体が高気圧に覆われていると言う事が考えられます。
気圧と地震に関しては、様々な仮説があります。
晴れの日には地震が来ない。
雨の日には地震が来ない等々。
実際のデータを見てみると、大きな地震が発生している時に、強い雨や快晴と言った極端な天候が少ない事に気付かされます。
もっとも多いのは、天気の変わり目。
快晴から一転黒い雲が出てきた時や、雨上がりなんて聞いた事ありませんか?
予てから、大気圧や月の引力による潮位変化について、地殻にかかる相当量の加重変化がもたらされることから、これが発震の引き金や抑制に繋がっていると言われてきました。
つまりこれらの変化するタイミングこそ、地殻活動にきっかけを与えるタイミングと考えられるのです。
現在は、関東全域が快晴で、気圧も1020hPs以上と非常に高い状態で安定しています。
ぎゅーと重石が効いた状態です。
下の図は、震災の日の茨城水戸と岩手宮古の気象情報を抜き出したものです(宮古は16時以降欠損)
大変極端な例ですし、一つの事例では推測にしかなりませんが、この時も、発震数時間前から急激に気圧が低くなり、再び上昇しているのが判ります。
この時は、太平洋上に1014hPsの低気圧と有明海上に1026hPsの高気圧があり、太平洋南海上の低気圧との三角州状の気圧の谷間が同時刻に通過したのでは無いかと思っています。
但し、この様な気圧と地震の関連には、逆説もあります。
それは、震源の気圧変化であります。
地殻崩壊により放出された電磁波やラドンなどが雲形成の核種となり、雲(地震雲)を作る事で、気圧降下を招くというものです。
この理論でも、上記図の説明がつきそうですね。
私の考えでは、その両者の作用があったと見ています。
そもそもは気圧の谷間による気圧低下があり、それによる地殻活動により地震雲が発生、結果、更に気圧が下がり発震に繋がったと言う推測です。
地震雲の発生メカニズムはまだ不確定要素が多く、一説によると雲頂温度と言う雲の上部温度が、通常の積乱雲より遥かに高いと言う報告もあります。
改めて、この説でこれら事象を補足すると、気圧降下→地殻活性化→地震雲形成→上昇気流により更に気圧低下と説明できます。
現在の所の震源予測されている各地の気圧は、幸いにも安定している様ですが、昨年3月11日もほんの数時間で乱高下しているだけに、マメな観測が必要であると思っています。
データ関連で気になるのは、やはり地電流でしょうか。
太陽による磁場変化が落ち着いている現在、非常に大きく下がっております。
通常の中規模発震前に現れる事象では、単発的に降下後上昇するのですが、現在はなだらかに降下し、非常に低い値で留まっています。
この様な低い値で安定するのは、珍しいデータであると思います。
γ線観測の情報でも、清瀬市で3月12日についで本日も、大き目の発震事例が多い「爆縮的現象」が報告されているようです。
大気イオンや電波観測については、昨日も申し上げた様に、スタンバイ後対応震が無い状態が続いています。
相変わらず無感地震すら止まっている状態が続いております。
「警戒警報」と「収束への転化」との表裏一体状態でありますが、念のためを考えれば、やはり「警戒警報」となるでしょう。
暫くは、当該地域において、厳重に警戒して下さい。
特に、天候が急変した場合、気圧が急降下した場合です。
体感のある方々でしたら、耳圧等の感覚がされると思います。
逆に言えば、現在の快晴状態が続く限り発震は無いと見ますが、
今のうちに準備の点検した上で、あまり緊張をしないで、
笑顔を絶やさずお過ごし頂ける事を願っております。
ではまた。
Marianafan HIRO