皆さん、こんばんは。
西日本は、久し振りの雨のようですね。
東日本も本日未明には雨雲に覆われそうですが、寒気も南進してくる事から、関東南部も含めて雪模様となりそうです。
今日は、昨夜から連続してオフの為、ジョリジョリと自分で豆を挽いたりしながら、美味しいコーヒータイムを楽しんでおります。
まぁ、と言っても、やってる事はデスクワークですけど。
仕事の延長だったり、勉強だったり、何よりもたっぷり時間をかけて地震関連の分析・監視だったり。
さて、タイトルにあるように、最大警戒の警報に近づいて来ている感触です。
3月11日のように、全てのデータを見ても異常・異常と言う訳では無いのですが、何より、発震傾向が危険度の高さを物語っております。
まず、直近17時~17時の24時間データです。
(Hi-netより マグニチュードは、モーメントマグニチュードなので、気象庁発表とは多少違ってきます)
◆発震回数並びに規模
M2.5以上 73回
内M3.5以上 15回
内M4.0以上 8回
内M5.0以上 1回
◆太平洋プレート フィリピン海プレートの北側域の関連発震(日本海溝周辺のプレート関連地震)
千葉沖~北海道東方の沖合い並びに内陸 68回
内北域(北海道~宮城) 42回
内南域(福島~千葉) 26回
◆県別データ
北海道~青森 7回
岩手 19回
宮城 17回
福島 12回
茨城 12回
千葉 2回
他 4回
顕著に見られるのは、M5クラス(気象庁M4.4)をはじめとする19回もの発震をしている岩手沖です。
3月9日以降の発震状態もこうでした。
昨日のブログと合わせて見て頂くと判り易いかと思いますが、本来最もエネルギー発散が懸念されるエリアの東海~南海・琉球トラフ周辺域(フィリピン海プレート最前面)が、昨日のマリアナに続いて二度発生した小笠原周辺域(フィリピン海プレートと太平洋プレートの固着面)のM4.7とM4.2の地震により緩衝を受け、フィリピン海プレートと言うショックアブソーバーの無い「太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界面」と「太平洋プレートと北米プレートの境界面」で発震が続いていると見ています。
◆太平洋プレート フィリピン海プレートの南側域の関連発震
M5.5 2012/1/18 12:50 インドネシア モルッカ諸島 9.9km
M4.9 2012/1/18 13:44 インドネシア モルッカ諸島 36.9km
M4.8 2012/1/18 14:18 インドネシア ケプラルアン 24.0km
M5.1 2012/1/18 16:09 インドネシア モルッカ諸島 41.8km
M5.2 2012/1/18 17:01 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 30.3km
M5.4 2012/1/18 17:02 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 34.2km
M5.2 2012/1/18 17:26 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 31.7km
M4.6 2012/1/18 21:16 インドネシア スンダ海峡 12.4km
M4.6 2012/1/18 23:56 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 54.0km
M4.8 2012/1/19 0:54 フィリピン ミンダナオ沖 46.1km
M5.1 2012/1/19 4:06 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 42.8km
M5.6 2012/1/19 5:58 南太平洋ソロモン諸島 サンタクルーズ諸島 39.6km
M5.9 2012/1/19 6:48 ニュージーランド 南島南方沖 18.1km
M4.7 2012/1/19 7:29 インドネシア スマトラ島 31.5km
上記のフィリピン海プレート最前面の南北域での発震が非常に活発である事がお判り頂けましたでしょうか。
今後もこの南北域での動きが焦点となるかと思います。
また、日本海溝最南部千葉沖が、24時間で2回と殆ど動いていない事も不気味で成りません。
マリアナ・小笠原の発震によるエネルギー緩衝が関連しているならば良いのですが、分散発震の逆で、力を溜めているとも考えられます。
各種データは、現在激しく反応している観測はありませんが、再三激しい反応を繰返しているものの、対応震と見られる発震が無いものばかりであり、特に千葉香取電波観測は、収束傾向ともとれる状況でありますので、地震予測でよく使われる言葉で使うなら「スタンバイOK」となるかと思います。
あと2点。
一つは、太陽でMクラスのフレアやCMEが発生しており、22日前後頃に影響が到達し、磁気が乱れる可能性があります。
もう一つは、γ線量観測を公開して下さって方の情報だと、急激に平常時を下回る「爆縮」と言われる観測があったようです。
過去の公開を見ていて「爆縮的?」と言う時の1~数日後に発震がある事例が多いと記憶しており、今回は「的?」が伴わないだけに、より強い警戒が必要かと思います。
ずっと静穏だったe-PISCO長野大気イオン量も若干多くなり、最大値では危険ラインを超えてきました。
紐解けば、元々12月前半までの異常値に対応する発震もあったとは言えてないだけに、直前反応の可能性もあります。
相次いで報告される地震雲・地鳴り等も加味すると、タイトルにありますように、「警報一つ手前」となる訳です。
予測エリアの変更は無く、やはり千葉~北海道の太平洋沖で、震災の震源から外れている場所が最重点警戒域で、続いてフィリピン海プレート最前面(東海~琉球トラフ)かと思います。
今後のデータで留意頂きたいのは、千葉沖~伊豆諸島・小笠原周辺~マリアナ海溝での発震です。
これらの域での発震が大きければ、東海~琉球トラフの危機感は低くなり、逆ならば危険度は高まると見ています。
いずれにしても、非常に活動的な状態が続いていますので、情報収集は綿密にして頂き、準備と心得を確認して、心を落ち着けて笑顔でお過ごしくださいませ。
それでは。
Marianafan HIRO