皆さん、こんにちは。


関東にお住まいの方は、今朝方の千葉沖発震には、さぞかし驚かれたんじゃないでしょうか?

まさに、忘れた頃の典型的な発震でしたね。


ただ、昨日のブログでもお知らせ致しました様に、今回の地震は起こるべくして起きたとも言えます。
もちろん、これ見よがしに昨日のブログをコピペして、「言った通りぃー」などと言い誇る話でもありません。


考えなくてはいけないのは、これとその数分後に震度3をもたらせた余震と思われる地震が、同域のエネルギーを分散開放させたものなのか、それとも震災前の3月9日の様な前震に該当するのかと言うことです。

今は、それを見出す事が最も重要かつ急務であると考えますので、今日はこの部分に絞り込んで解説したいと思います。


これが前震であるかを分析する一助となるのは、この地域に関連する様々なデータの収束具合を調べる事です。

この地震の震源は、その深さからしても日本海溝南端で発生したと見られ、そこは、フィリピン海・太平洋・北米・ユーラシアの4つのプレートの境界面であり、最も歪みエネルギーが溜まっていると考えられている場所であります。

従って、同域には多くの観測機器が、諸団体によって設営されています。

例えば、Hi-net・気象庁の振動波形、千葉香取・稲毛VHF電波観測、茨城柿岡地磁気観測・地電流観測、千葉八街地磁気・植物生体電位、長野松本・神奈川厚木大気イオン量等です。

無料公開はされていませんが、電磁波観測等も大きな参考になるでしょう。


現在、それらの判り得る情報を見る限り、完全収束とは言えない状況にあります。

データ照合をする上では、現在の乱れに加え、収束後数日は警戒となるケースのデータがある事も加味しなければなりません。


具体的には、

Hi-net・気象庁の振動波形

部分的に微小振動が断続的に続いているようで、地殻の動きが続いている事が判ります。


千葉香取・稲毛VHF電波観測

大きく長時間の反応の後、単発的で強い反応を繰返しており、一般的にこれらの反応が、直前では無く数日後に発生すると見られている点から、今朝の地震が当該震とは考えづらいと思っています。

恐らく、まだ後ろに控えるものが有ると見たほうが良さそうです。


茨城柿岡地磁気観測・地電流観測

同観測鹿屋・女満別も含め、磁気の乱れを検出しております。

現在の所、太陽の影響でここまで乱れる要因は無いと考えられ、何らかの地殻の、それも電磁波の影響を受けている可能性があると言えます。


千葉八街地磁気・植物生体電位

地磁気の状況は、大きな乱れこそ無いものの、柿岡同様乱れは見て取れます。

また、植物生体電位も、今日の9時~13時位の間に乱れが出ており、時系列が発震後であることからも、前震と見るべきと言ってるようです。


長野松本・神奈川厚木大気イオン量

こちらについては、比較的静穏な状態が続いています。

ただ、以前続いた長野の増加に見合う規模の発震が来ていない事から、楽観視は出来ないかと存じます。


発震傾向から

震度4の発震後、数回発震が続いている他、同海溝に関連する発震が続いている様です。

引き続き、太平洋プレート境界面(震災震源域)とフィリピン海プレート境界面において警戒が必要と考えます。


以上の要因から、今回の千葉沖が大きな発震の前震である確証は無いものの、分散放出による収束に繋がるデータも無いようです。

従いまして、私の個人的な推測では、引き続き発震が続くと見られ、それは、今朝方の規模を上回る可能性も否定出来ないと考えております。

皆さんにおかれましては、十二分の注意をお願い致したいと思っております。


今後、一昨日のCMEの影響による磁場の擾乱も予想されますので、少しの間は頑張って備えを崩さずにお願い出来ればと思います。


Marianafan HIRO