皆さん、こんにちは。
鬼の週末が何とか終わり、地獄の月末がやってきました。
んが、何とか今日はPCを触る時間が取れましたので、更新しちゃいますぅ。
昨日・一昨日と、情報をご提供出来ず、皆さんに不安を与えてしまいお詫び致します。
さて、ここでは、巷で話題となっている件、そう、北大の森谷先生の発表についてお話いたします。
私自身は面識は無いのですが、北大准教授を引退され、VHF電波と地震の関係研究に専念された2006年頃から論文を拝見致しておりました。
今回注目されてる発表と言うのは、非常に説得力のあるデータをベースに、再びM9クラスの発震の可能性が高まったと言うものであります。
同氏HP
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/index.htm
(以下、一部引用)
森谷先生の研究は、「VHF帯電磁波散乱体探査法による地震予報の研究」と言うもので、1995年に串田嘉男氏によって経験的に発見された地震前兆現象について考察し、電通大、学芸大、千葉大の先駆的な観測を参考にしながら、より科学的に発展にさせる為に、2002年度から北大理学研究科 地震火山観測研究センターで研究を始めたものです。
VHF帯の電波伝播異常を観測し、地震以外にも伝播異常を起こす可能性のある「スポラディックE層の活動」「流星の活動」「航空機からの反射」「太陽フレア」「気象現象」等を省き、地震発生前に起こる散乱を特定する試みです。
説得力あるデータと言うのは、今回の震災前のデータで、約8ヶ月間伝播異常が続くと言う異常が発生し収束、その後M7の前震、M9の本震とあったグラフです。
そして、震災後いわきのM7.0地震が発生したころから再び活性化し、現在当該地震発生の可能性を示唆するレベルに達したと言うものです。
結論から言えば、私も支持いたします。
ただ、彼自体が北海道の微小地震の権威であったことが影響しているのでしょう、報道各機関やTwitterで言われるのは、「北海道南東沖」や「東北北部太平洋岸的」もしくは、震災震源域が再びと言い、更には、大津波が再び東北を襲うと言ったニュアンスもあります。
しかし、彼の発表を引用すると、「震央は、東北地方南部沖から関東地方沖の日本海溝南部付近」と言っています。
これを言い換えるなら、福島南部・茨城沖・千葉沖です。
また、津波については、「震源メカニズムが正断層である場合には、海底地殻上下変動が大きいので津波の振幅が大きく、巨大津波になる可能性も考えられます。」と言っています。
そこには、東北や被災地等とはありませんし、震源メカニズムがこの場合と言う風に、地震=津波とも言っていません。
もちろん、上記の想定域でM9クラスの地震が正断層海底変動型で発生すれば、相当の津波は発生しますし、被災地で障害物が無くなり、地盤沈下がある場所では被害も出ると思います。
しかし、もう一つ想定できる事象として、親潮の存在もあります。
東北方面から来て、茨城沖で黒潮とぶつかり太平洋に吐き出す大海流です。
津波は、この逆向きの海流を溯上する訳で、その分弱まる事は必至であると考えます。
以前、私のブログでも関東東方沖の海溝底部での発震を取り上げました。
これらは、その震源域である可能性が高いと見ています。
言葉に出来ない恐ろしい体験をされた被災地の方に、何を信じて、何を否定してとは言い難いだけに、報道機関、またそれをツイッター等で伝える方は、どうか事実のみを言って頂きたい。
あくまでも自然を相手にしている以上、絶対はありません。
私が否定した地域で万が一もあるかも知れません。
ただ、今回の一連情報の真意だけはお伝えしたくて書きました。
どう考えても、震災震源域のM9を疑うなら、茨城・千葉沖の方が、はるかに危険であるのは歴然です。
すいません、長くなってしまいました。
いつもの分析と思って読み進んで頂いた方、ごめんなさい。
このあと、本日更新パート2でお知らせ致します。
では。
Marianafan HIRO