昨夜21時18分頃熊本県熊本地方で、M4.1深さは約10kmの発震がありました。
そのことは「なう」でもお知らせ致しましたが、その後に読者さんからの地震の解説依頼を受け、
少し調べてみました。

そもそも、熊本にはいくつかの活発とされる活断層があります。
また、阿蘇山等の活火山による発震も起きています。

お問い合わせ頂くまでは、(ごめんなさい。住まいが関東という身勝手で)
たぶん上記の関連震源での地震だと決め付けておりました。

でも、実際には、違っておりました。
こちらの震源は、先月来多くの小規模発震を繰り返している場所でありながら、
活発に動いているとされる活断層はない場所でありました。

全国の活断層は、まだまだ未発見のものが多く、現在言われてる活断層は、
活発で長期評価が行われた活断層と活動が低くレベルⅠもしくはⅡとされる活断層のみです。

今回の震源域は、このレベルⅠ又はⅡと目される断層又は未発見の断層によるものと考えられます。

ここからは推測になりますが、太平洋プレートの大きな歪を受けたフィリピン海プレートの影響で、
近隣の水縄断層帯・別府-万年山断層帯・布田川-日奈久断層帯・雲仙断層帯に力が加わり、
これらに囲まれた同域が絶えられずズレたと考えられます。

いずれにしても、5月以来群発しているだけに、今後も注意が必要で、
その際は、上記の4つの断層帯の動きを注視し関連を意識する必要がありそうです。

余談ですが、ネットを見ていると、熊本地震を予言されていた話を見かけました。
何やら地元の新聞にも広がる噂が掲載されたらしく、6月25日大きな地震が熊本にとの事でした。
多少日にちは違いますが、いやはや何とも。。。

どんな情報も聞き漏らさずいかねばと、今更ながら思う次第です。