8日目の蝉 という本を読みました。
(永作博美と井上真央で映画になったやつです)

映画は見ていませんが、映画を見て号泣したという人が多いので、本を読んでみました。

まだ映画も上映しているようですし、これから見るとかこれから読むという方も多いと思いますので、

感想はさらっといきたいと思います。



号泣はしませんでした。(涙が出るほどではありませんでした)

8日目の蝉なんて題名だから、さぞ暗い話だろうと思っていたのですが、

読み終わって、暗い気分になったり、寂しくなったりするわけではなく、意外とすっきりする話でした。


人は、逃げる話好きですよね。


私も逃げる系は(脱獄も含めて)結構見ました。

大脱走、逃亡者、パピヨン、破獄、ショーシャンク などなど、、、

実話なら、福田和子事件や、市橋容疑者のリンゼイさん事件もかなり世間の注目を集めましたよね。



また、永作博美は誘拐犯役の女性とイメージが合いました。

井上真央は違います。(ちょっと優等生っぽすぎです)



この話は4歳までを誘拐犯の女性に大事に育てられた女の子の話です。


前半は、赤ちゃん~4歳である女の子と犯人の女の逃亡生活が中心で、

貧しいです。

追われているので多少ドキドキ感があります。


前半の最後の方で、犯人は捕まり、実際の両親とご対面となるのですが、

警察やマスコミに囲まれ、知らない人だらけのなかで、本当の母親に抱きしめられ時、

彼女は、おもらし してしまいます。

その時、抱きしめていた母親はその子をぱっと離して、

(たぶん一瞬)汚い っていうような目をしてしまいます。

この時の子供の傷ついた心の描写がなんともリアルで、

私はここが一番苦しくなりました。 (たぶん泣き所はここではないです。)

この後も、実母と女の子の関係はぎくしゃくしたものになります。



後半は、(おおまかに言えば)大学生に成長したこの女の子が、

事件のことも、家族のこともだんだん理解し、悩みながら、

付き合っていた不倫相手の子供を妊娠、出産しようとする話です。



この時、子供の頃(逃亡中)にいた特殊な施設で仲良くしていた年上の女性との再会があり、

「蝉は4年も土の中にいて、やっと地上に出れたとしても、7日で死んじゃう」

という話をします。

(子供なら、カッコウの托卵や、雌カマキリが雄を食べちゃう話に次いで、ショックを受ける話でしょう。)

がんばったのに7日で死んじゃう。

しかし、みんな7日で死んじゃうならその方がいいのじゃないか?

8日目に生き残ってしまったら、むしろ、、どうすればいいのか?と。


子供を産むことを決めたことをきっかけに、

彼女たちは、昔いた場所をめぐる旅を始めます。

この旅を通して、主人公の女の子はいろんなものを許していけるようになるのです。

両親のことも、施設にいた変な女性達のことも、

いじめた子のことも、不倫相手のことも、、、、憎んでいた誘拐犯のことまでも。

そして、

なぜ自分は普通に大きくなれなかったのか!という苦悩を受け止めます。


8日目に生き残った蝉は、他の蝉には見えない景色を見ることができたのだ。と。



全然、さらっとしてませんね。

これから見ようとしていた人、ごめん。。。

許せるって、強くなれるってことなのかもしれないです。 

ね。