NHKの「坂の上の雲」を観ました。
正岡子規を演じているのが、香川照之です。
香川照之は、父が三代目市川猿之助で、母は浜木綿子です。
皆さんは、ご存知でしたか。
実のところ、私はまったく知りませんでした。
ネットで調べて、初めて知りました。(笑
「龍馬伝」で、岩崎弥太郎役を演じ、
私も最近ちょっとだけ惹かれかけた役者さんです。
で、その子規ですが、36歳で病没します。
“脊椎カリエス”に侵され、最後は、ほとんど寝たきりの
病床生活であったようです。
俳句を詠みながらも、仏教にかなり傾倒していたようですが、
子規は『病牀六尺』の中にこう書いています。
「余は今まで禅宗の所謂悟りといふ事を誤解していた。
悟りといふ事は、如何なる場合にも平気で死ぬ事かと
思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる
場合にも平気で生きて居ることであった」
今、もっとも忙しい俳優のひとり香川照之。
その香川照之が、「文芸春秋」の新年特別号に
“引きこもりの僕を変えた松田優作”という題で、
寄稿している文章を読みました。
幼くして両親が離婚し、18歳のころまで、
引きこもりだった彼が、大学に入って少し
それは脱したのですが、22歳になって
まわりが就活を始めるころ、母親が役者だった
ことから、彼も「俳優」の道を選んだんですね。
香川照之は、当時のことをこう言っています。
「俳優という職業は、たとえ仕事がなくても自分で
『なります』と宣言すれば、その日から俳優です」
なんと、その動機たるや、
また、引きこもりの延長だったみたいです(笑。
そして、民放の刑事ドラマで共演することになったのが
松田優作だったんですね。
香川照之23歳に、松田優作40歳。
香川照之は、あるドラマ打ち上げの夜、
松田優作から、こう言葉をかけられました。
「お前とは長い付き合いになる。よろしくな」
それから、2ヶ月もたたないうちに、
松田優作はガンで亡くなります。
そして、今、香川照之は40歳を超え、
40歳で逝った俳優松田優作と自分を重ねながら、
あの「長い付き合いになる」という言葉を、
じっくり、かみしめていると。。。。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
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