家で聞かれなくなった三つの声 | 微塵のごとく

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大震災からブログをお休みしていました。あれから、8ヶ月。ブログを再開しようかなと思いますが、さぁて?!

昔に比べて、


家の中で聞かれなくなった声が


三つあると、ある方がおっしゃっていました。


その三つとは、


①赤ちゃんの産声


 昔は、家の中で、助産婦さんの介助で子どもを

 産んでいました。

 お湯を沸かし、産湯を使いました。

 そのとき、隣の部屋で、小さなお兄ちゃんやお姉ちゃんが

 弟や妹の産声を聞いていました。


 私は、4歳のとき、弟の産声を聞きました。


②慟哭の声


 昔は、ほとんどの人がお家で、最後(死)を迎えました。

 今は、ほとんどの人が、病院のベットの上で最後を迎えます。


 昔は、湯灌といって、家族のみんなが、おじいちゃん、おばあちゃんの

 枕元に集まって、ガーゼを湯に浸し、

 息を引き取るじいちゃんの口元をぬぐってお別れをしました。


 先生の、「ご臨終です」の一言で、周りのみんなが、

 嗚咽し、慟哭したのです。


 でも、今は違います。

 「ご臨終です」のあと、すぐに看護士さんが、

 「ご遺体を拭きますので、この部屋から出てください」

 家族のものは、故人の前で、泣くこともできません。


 私は、4歳の春に弟の産声を聞き、

 4歳の冬、おばあちゃんの最後を看取りました。

 戦地から帰ってきた父は、やっと30歳になったばかり。

 声を震わせて、泣いていたのをしっかり覚えています。


③おやじの怒鳴り声


 ぷっ!・・・・・・・・・・・・・(笑


 僕は、優しい親父でしたから(笑



そして、まだまだ、お家の中から聞こえなくなった声があります。



私は、そんなよき時代を懐かしんでいるのではありません。

そんな時代が戻ってくるとも、思ってはいません。


ただ、そんな声かけが、

私の「いのち」の根源に、深く響き渡ったことは

間違いないと思っているのです。


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