- 今から10年前、永六輔さんは、最愛の人を
- ガンで失いました。
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父を看取った時は淋しさに耐えました。
母を看取った時は辛さに耐えました。
貴女を看取った時は・・・・・今、虚しさに耐えています。
最愛の妻昌子さん。
末期ガンの彼女を在宅で最後まで看取ったのは、
永六輔さんと二人の娘千絵さんと麻里さんでした。
この三人が、昌子さんが亡くなってからわずか10日も
たたないなか、自宅看護の2ヶ月を振り返る対談が
載せられている。
その中に、麻里さんがこう言っている場面がある。
・・・・・・ついでに言っていい? 先生が最後にね・・・・・・
ごめんね、いい話、全部私が取っちゃって(笑い)。
昌子さんが息を引き取った後、先生は淡々と処置を
進められたんだけど、全部終えてもう帰るというとき、
昌子さんをじっと見つめてから深々とお辞儀をなさったの。
何もおっしゃらずにただ頭を下げただけなのに、
ほんとに命の尊さをご存知の方なんだとわかった。
あんなに感動的でゾクゾクするような一礼は、
見たことがなかった。
名医といわれるお医者さんとは、どんな人をいうのでしょうか。
診立てのいい人。
手術の上手い人。
病気の知識に長けた人。
私は、思います。
さり気ない一言、会話の中に、
人のいのちをこよなく愛する心があふれている。
人のいのちを慈しむ心に満ちている。
「今度、元気になったら、何が食べたい?」
こんな言葉をかけてくれる先生は、そんなにはいない。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
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