妻の大往生 | 微塵のごとく

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大震災からブログをお休みしていました。あれから、8ヶ月。ブログを再開しようかなと思いますが、さぁて?!

今から10年前、永六輔さんは、最愛の人を
ガンで失いました。

妻の大往生/永 六輔

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父を看取った時は淋しさに耐えました。

母を看取った時は辛さに耐えました。

貴女を看取った時は・・・・・今、虚しさに耐えています。
 

最愛の妻昌子さん。

末期ガンの彼女を在宅で最後まで看取ったのは、

永六輔さんと二人の娘千絵さんと麻里さんでした。


この三人が、昌子さんが亡くなってからわずか10日も

たたないなか、自宅看護の2ヶ月を振り返る対談が

載せられている。


その中に、麻里さんがこう言っている場面がある。


・・・・・・ついでに言っていい? 先生が最後にね・・・・・・

ごめんね、いい話、全部私が取っちゃって(笑い)。

昌子さんが息を引き取った後、先生は淡々と処置を

進められたんだけど、全部終えてもう帰るというとき、

昌子さんをじっと見つめてから深々とお辞儀をなさったの。

何もおっしゃらずにただ頭を下げただけなのに、

ほんとに命の尊さをご存知の方なんだとわかった。

あんなに感動的でゾクゾクするような一礼は、

見たことがなかった。



名医といわれるお医者さんとは、どんな人をいうのでしょうか。


診立てのいい人。

手術の上手い人。

病気の知識に長けた人。


私は、思います。

さり気ない一言、会話の中に、

人のいのちをこよなく愛する心があふれている。

人のいのちを慈しむ心に満ちている。


「今度、元気になったら、何が食べたい?」


こんな言葉をかけてくれる先生は、そんなにはいない。


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