もう、7、8年前でしょうか、
養老孟司さんが書かれた、「バカの壁」という本が、
話題になりました。
養老孟司さんは、東大医学部の教授で、解剖学を
専門にされていました。
この本を書かれたときには、もう東大は退官されていました。
この本の中に、
当時の入学試験のときのことが、書かれていました。
先生が試験官をされていた当時はまだ、センター試験は
ありません。
学科試験と面接試験がありました。
その面接試験のときのことです。
それは、グループ面接でしたが、数人の受験生に、
大小二つの、人間の頭蓋骨を見せて、「自分の感想を述べなさい」
というものでした。
「はい、わかりました」
ある受験生は、すぐに手をあげました。
そして、その回答は、
「こっちのほうが、大きいです」と。
大小二つのものしか、目の前にはありません。
こっちのほうが大きいとは、そのまんまです。
幼稚園の園児でも、答えられます。(笑
天下の東大受験生が・・・・・ええっ?
この受験生が、合格したかどうかは、述べられて
ありませんでしたが。(笑
こんな東大生が、官僚になったとしたら。。。
で、話を元に戻します。
科学する目は、「物」を相手にします。
でも、見たままを言うのが、科学ではありません。
最初はじっくり観察することも大切でしょう。
でも、そこからは、次に豊かな想像力、推理力が
必要なのだと思います。
きのう、TVで「たけしのTVタックル」を見ました。
今の日本の教育。。
確かに、教育力は落ちています。
子どもたちの、格差もどんどん広がっています。
貧困がゆえに、学ぶ意欲を失った子ども。
一方で、教員の資質の低下も原因でしょう。
文科省は、教育学部を6年制にするとか言っています。
しかしそれは、あまり意味がありません。
一刻も早く、現場に立つことのほうが重要です。
今の教育行政、医療行政に一番かけているのは、
現場主義でないということ。
ましてや、
「こっちのほうが、大きいです」としか答えられないような
教師や官僚がたくさんいたとしたら・・・・・・・・・・・・・(笑


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