4月9日 鑑賞
「ゴースト・イン・ザ・シェル」
そうです、バグだと思ってた記憶の断片が甦りました。
貴女の名は、草薙素子。
この作品は士郎正宗の原作です(かなり前ですよね)、そしてちょっと難解な押井守によるアニメがあり、その他にも複数の新作だの続編だのがあったりで、元々のストーリーが思い出せないでいました…原作を読み返せばいいんですが、原作本がなかなか売ってない…
そんなこんなでン十年…今では「攻殻機動隊」というとビルからダイブするシーンが記憶に残ってるだけでした。
(原作やアニメが発表された頃は、電脳世界・インターネットがこれほど身近ではありませんでした。SF界ではサイバーパンクなんてジャンルが流行ってたような…。)
記憶と意識をデータと数式に置き換え、電波やケーブルを通ってコンピュータやディスプレイに再生する。空間や時間までも越え、一人だけでなく同時に複数存在することもできる……そんな人間がいたら……その人物は何を考え、何を求めるだろう⁇
(SFの究極は、場所が宇宙であれ未来であれ、相手が宇宙人でもロボットでも、人間が存在する理由や生きる意味を考えること。と思ってます。)
電脳世界で覚醒した少佐は、自らのアイデンティティを疑い、真実を探り、ゴースト=魂を求め、自らの生きるべき世界を見つけようとするわけですが、原作やアニメを見ても終わりがしっくり来なかった(終わりが無かった?)との思いがあります。
そんな想いからすると、今回(ハリウッド版)映画になって、ストーリーが整理できました、原作はもっと複雑だったと思いますが、主人公が求めるものがシンプルにまとめられたと思います。
そして主人公が自らのゴースト=魂を感じることで、生きるべき世界を見つけるわけですが、それはかつて難解な物語の海に落ちた観客(私)を助けてくれました(笑)
映画の途中で少佐の名前を思い出した時、モヤモヤしてたものが消えて、物語を思い出す事が出来ました。^_^