「モンスターズ 新種襲来」
新年最初に観る映画はコメディと決めているにもかかわらず、上映時間のことから今年最初の映画と成りました。
SF怪獣映画と紹介されていますが、内容は戦場ドキュメンタリーと言えるものでした。
怪獣を殲滅させるのが目的のはずが、最前線では、誤爆や住民の巻添えに反発する武装勢力への掃討作戦が行われ、怪獣より先に住民に銃を向けると言う矛盾。まさに現在の中東情勢そのものです。そして、戦場に赴く新兵もまた、犯罪と貧困から脱出し、英雄となって帰ることを夢みる最下層の若者達、と言うアメリカの現実が描かれる等、怪獣よりも、人間とその世界に虚しさと哀しさと絶望を感じる映画でした。
単純明快な怪獣映画を期待してトンデモないめにあいました(笑)
終わった後にはどんよりした気分で、正月一発目に選んだことを少し後悔してます。