この日は、ちょうど、前半公演との違いを見に行こうと思っていたところでしたが、昼過ぎ、ツイッターにて、はるきさんが怪我のため降板したことを知りました。
今回の12月後半公演では、先に広瀬あいみさんが降板しており、今回の浅草ロック座観劇は、1公演中に二人降板という、ある意味稀なる事態の目撃者となりました(笑)
はるきさんの6景は代役のきかない内容の為、まるまるカットとなり、他の景で約12分間の時間を埋めることになり、ベッド曲をフルバージョンにしたり、ダンス曲を増やしたりして対応してました。
当然ですが、ダンスなどの振り付けにも変更があり、ベッドでのポージングも苦心されたように感じました。
特に5景では、主役と相手役が当初の配役とはまるっきり変更になっていました。
広瀬さんの姫役を平松ケイさんに(前半公演の配役です)、はるきさんの武士役を仙葉さんが代演されていました(仙葉さんは広瀬さん降板の時は姫役を代演したので、1公演中に2役を演じたことになります)、加えて姫様との絡みではまるまる1曲増えていました。
途中休憩での説明では、全く用意してなかったのを仙葉さん自らがパソコンから拾い出した曲とのこと、さらに稽古なしのぶっつけ本番だったそうです。
考えてみればベテランの平松さん仙葉さんのふたりだったから出来たのだと思います。
トリの七景では、前半公演(灘ジュンさん)しか見てませんがだいぶ印象が違いました、と言うか、明らかに通常より長いベッドで、有名アニメ曲のフルバージョンで、松嶋れいなさんも苦労されたと思います。
休憩前の4つの景でも、前半公演とは違ってました、もっとも後半公演のオリジナルを見ていないので、はるきさん降板による変更の細部はわかりませんが、7人居るべき配置を変えたりしているのはすぐに分かりました。
群舞において、稽古もせずに立ち位置を変えて踊るのは、踊り手にとって大変な事ということは容易に想像できます。
踊り子、ダンサー、スタッフの皆さんが、難局を乗り越えようと苦労されている様を感じました。
特に、この日最後の5回目4景での仙葉由季さんのダンスは、前半公演と全く同じにも関わらず、その気迫には圧倒され、このまま代役を立てずに楽日までやり遂げよう、との覚悟と決意を感じさせるものでした。
今回の公演はきっと、降板した方々には悔しい限りでしょうが、アクシデントに立ち向かった浅草ロック座と目撃した観客にとって、伝説となる出来事だったと思います。