仙葉由季さん | ヤマモト探険記

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気の向くままの街歩き。

2011年9月30日
新宿ニューアート9結楽日
仙葉由季さん、ソロ最期のステージを見てきました。3年越しで見たのは3演目10ステージでした。

初めてストリップを観たのが3年前の6月の終わり、幾つかの劇場を巡り、ネットで調べる中で、仙葉由季と云う名前に行きつきました。

無責任な掲示板ではなく、きちんと書かれている個人のブログやホームページの幾つかで、仙葉さんの名をあげてステージやダンスの素晴らしさが書かれていました。

ひょんなきっかけで観たストリップは、一般的なイメージとは違い、イヤらしさなど無い、明るく楽しい場所でした。

明るく、楽しく、温かく、和やかで、笑いあり、お色気ありのストリップは、確かに癒やしの空間ではありました、しかし、私には何かが足りなく思えました。

何人かの踊り子さんのダンスには、ストリップの表現の広さを感じていました。
裾の広さは山の高さを感じさせるように、高い頂きを見てみたい。
そんな想いを胸に、出来るだけストリップを知ろうと、ネットの中をさまよっている中で、たどり着いたのが仙葉由季さんでした。

何人もの方が、最高と絶賛する『仙葉由季』を見たいと切望しました。まだ、ロック座も香盤検索サイトも知らない頃でした。


そして、初めてのストリップから二月目、新宿ニューアートで待望の仙葉由季さんを拝見する事ができました。

演目は、『吉原炎上』と『白いカラス』でした。
和装ではあるものの、曲は激しいリズムのハードなロック。

激しい動きではあるものの、着物の所作振る舞いは優雅で、音を除けば、ちゃんと日舞になっている素晴らしいステージでした。
笑顔だけでなく、鋭い視線で、挑発的にニヤリと笑ったかと思うと、その後に歓喜の表情。

爪先から指先まで、身体の全てを使っての表現に圧倒されてしまいました。

そして、何が、と言うわけでなく、心の中に喜怒哀楽が次々と湧き上がり、また静かに沈んで行く、そんな感覚におそわれ、終わった時には、目に熱いものを感じていました。

私が求めていたダンスはこれだと確信しました、
山の頂きを見た思いでした。
感動していました。

その時は、2演目4ステージを見ただけでしたが、充分満足のいく観劇でした。

数日後、仙葉さんのブログを見つけ、その中に“卒業宣言”を見つけた時には、愕然としました。

その後、9月と12月に浅草で拝見したものの、

暮れには新宿ニューアートで「ソロ最期」のステージが突然キャンセルされ、

翌年は、ほぼマカオの人となり。

見れたとしても、年に数回、浅草だけとなってしまいました。

ご本人の思いとは別に、その時はなかなか決まらずに来ましたが、
今年になって、改めて今年が最期の年であり、出来なかったニューアート公演を行う旨がブログに書かれました。