パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
前三部作に続く作品ですが、物語的には独立したものでした。
ジャックは出突っ張りでしたが、前作のようなハラハラ・ドキドキ感は少なかったです。
何より魅力的な登場人物=感情移入できる人物が、ジャック1人であったことが楽しさ不足をもたらしていました。
キャラクターとしては、バルボッサや黒髭、そして人魚など、沢山おりましたが、今回はやはり女海賊アンジェリカに、観客の注目があつまったと思います。
元恋人との設定に、誰もが、スパローとの恋愛話を期待したと思いますが、軽~くすんでしまいました(笑)。
ペネロペ・クルスというアカデミー賞女優を起用しながら、その魅力を十分に見せられなかったのは本当に残念です。
情熱的でセクシーなスペイン女性のイメージが強い彼女ですが、幅広い演技を期待できる女優であり、今回のようにディズニー・コードによりフェロモンが封印されても、コメディエンヌとしての演技が見いだせたと思います。
『ツーリスト』でのアンジェリーナ・ジョリーに負けない、ジョニーとの演技対決が見たかったです。
結局、ジャック=ジョニーだけが頼りの作品でした。
まぁ、ジョニー・デップのファンには満足出来るものかも知れませんが、
改めてスワンとターナーのその後、そして息子の成長が気になってしまいました(笑)。