矢島美容室//映画評下書 | ヤマモト探険記

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矢島美容室 THE MOVIE -夢をつかまえネバダ-

悪ノリB級映画ですが、ツボにハマれば、『NANI』を超えるミュージカル映画です(笑)


劇場には女子小学生が数多くびっくり、とんねるずのファン?というか、矢島美容室のファンの様です。

上映が始まり、いきなりなんじゃこれ~(笑)
わかってた事とは言うものの、無理がありますねぇ(笑)

日本人の中年男、それもゴッツイ大男が、アメリカ人の11歳の少女役なんて…

肌はゴツゴツだし…
声はドス効いてるし…

いきなりのミュージカルシーンに大爆笑でした。

がぁ?!
あの子たちが、笑ってない…

そう、
あの子たちは、既に折り込み済みなんです、

とんねるずのキャラも、

その、トンネルズの演じる矢島美容室のキャラも、

宝塚の男役や歌舞伎の女形を観るのと同じく、
性別の違いどころか、人種や年齢の違いなんぞ気にしてないのです。

うーん、次代を担う小学生達の感覚について行けるだろうか?
オジサンが試されている!(笑)

と、序盤は、オジサンの理解を越えた小学生向け映画、と思ってました。


しかし、楽曲を聞いていると、けっこうわかりやすい。昭和の歌謡曲のようです。
歌に合わせ松田聖子が出てきたときは、一瞬、何で?!と思いました。

しかし、アイドルと言ったら、聖子ちゃん以外に考えられません…

そうか、このミュージカルは昭和の日本に生まれ育った私の様なオジサン、つまりはとんねるずと同世代以上がターゲットなんです。
とんねるずの数々の悪ノリの延長にある映画とは思ってましたが、昭和歌謡やアイドルへの思いみたいなものがあるとは思いませんでした。

アヤカ・ウィルソンちゃんに癒されつつ、石橋らの女装になれ、ツッコミを入れては一人で愉しんでいました。

しかし、ツッコミばかりの悪ノリ映画ではありません、それに、気付かされたのはダンスシーンでした。

特に中盤での、あのダンスシーンはちょっと衝撃でした。
11歳のはずの黒木メイサの色っぽいこと(笑)
やっぱり、オジサン向け映画だな、と確信を持ち、鼻の下伸ばしていると、なんと、DJ・OZMAのダンスにびっくり、メイサに勝ってます(爆)

空まことさんに習ったか?!
よくやりました、感心しました(笑)

悪ノリB級映画ですが、気付くと、歌、アイドル、ダンス、子役、大杉漣(笑)、審判、徳次郎…と、演出、配役、演技も含め、スタッフ、キャスト各自が、力量をわきまえ、得意分野や出来る部分はキッチリやってくれてます。
一時流行った、インド映画をもっと濃くしたエンターテイメント映画でした。

最後のステージシーンは、2年前の暮の浅草を思い出しながら、なんかジーンと来てしまいました。

あの、小学生達には面白さがわかったでしょうかねぇ(笑)