浅草ロック座 その2 | ヤマモト探険記

ヤマモト探険記

気の向くままの街歩き。

つづきです。


第4景と第5景。今回は2つの景で「不思議の国のアリス」が演じられました。


メインは、彩音しゅりさんと仙葉由季さん。そして、森下さん、沙羅さん、吉野さん。

彩音しゅりさんのアリスが登場。デビュー間もなく、浅草初来演です。
すらり脚が長く、目の大きな方で、バービーよりは、リカちゃんです(笑)。



不思議の国に迷い込んだアリスが後ろを振り返ると、ウサギが・・・。
大きな時計を下げた黒い耳のウサギがひょっこり登場。吉野サリーさんです、ちょこまか動き回り、時計を見ては、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、まぁコミカルです、落ち着きません(笑)
しかし、この可愛いくておかしな吉野ウサギさん、主役より目立ってます(爆)


チェシャ猫も加わって、お茶会へ。テーブルの真ん中には、帽子屋さん、仙葉由季さんです。
マジックや女王様(沙羅さんでした)との揉め事があったりと、ストには珍しいお芝居でした。


彩音しゅりさんのベッド。
ほんと、小柄なお人形さんのような、しゅりさんカワイイ!

ピアノ曲での立ち上がり、よかったです、癒されました。


しゅりさんが幕の向こうに消え、場内が暗転すると、花道の先端に帽子屋が本舞台に向かって立っていました。

後から見たファッションがかっこいい、太い踵のハイヒールに黒いレースのスパッツ、遠目には腿まであるサイハイブーツのようです。

腰にスカートのような、黒いレース。短めの燕尾服のようなジャケット。

腰には金色の小さな飾りがジャラジャラと下がっています。

そして、ちょっと大きめなひしゃげた黒い帽子、横に大きく420/69と書かれています(何でしょう?)。


こうゆう、コスプレ系ファッション、誰が考えるのでしょう??


仙葉さんのベッドです。
いつもながら、仙葉さんの男装、と言うか、コスプレはカッコイイ!
そして、いつも思うのがその笑顔、少年のようでもあり、少女のようでもあり、セクシーを超えています。



仏像には男女は無いと言いますが、例えるなら、あの阿修羅像のようです。
さて、盆でのベッドが終わり、拍手を受けて移動盆に移った後に、新たな見せ場がありました。
移動盆に乗っていた椅子を使ってのポーズの数々。

片脚に椅子を乗せてのLやスーパーL、椅子の上でのシャチホコや開脚倒立・・・以前に見た椅子でのポーズがさらに進化していました、凄!
仙葉さんならではのステージでした。


第6景。メインは、沙羅さん。そしてバックに森下さん、吉野さんとダンサー2人。
赤と黒で描かれた、タンゴの景でした。フィギアスケートの高橋選手が使ってたあの曲での社交ダンスです。


男性役のダンサーさんが羨ましい(笑)。黒を背景にした真紅のドレスが、それだけでセクシー。


そして、ベッド。
赤い羽根に黒が混じった深紅のストール、身に纏うのはそれだけ。
スポットライトの中、白い肌に赤い羽根、美しく妖艶です。


まるで、フルボディの赤ワインの味わいです、最初は濃密で、芳醇でフルーティ。

甘ーい幸せ感に満たされたあと、やがて甘い香りが消え、その後に残る苦味。

情熱のダンスの後には、憂いのあるベッドでした。



一つの景は、12分から15分ぐらいなのですが、もっと見ていたい、って言うか終わるのが早かったように感じました。「沙羅さんの景だけを見に来ても良いなぁ」そう思わせる完成度です。



第7景。メインは、矢沢ようこさん。水野さん、森下さんそして、ダンサー全員。
淡い色の透けたようなドレスでの群舞、6人を従えて踊るのが矢沢ようこさん、初見の方です。



踊る姿を見て浮かんだ言葉は”ノーブル”。

上品な顔立ち、モナリザを思わせる微笑です。そして、上品さをいっそう際立たせるのはその黒髪、背中に届く、輝くようなカラスの濡れ羽色です。

白いファーの付いた大きく広がったスカートを大きくゆったりと揺らすダンス。ターンをすると漆黒の髪が、白いドレスの上を輝きながら広がっていきます、優雅なダンスです。まさに”貴婦人のダンス”。


途中から羽のマスクを着け、いっそう艶めかしく。

なんか、貴婦人の”禁断の艶香”って感じです。
(花道近くでは素敵な香りも感じられたようです・羨ましい) 
その、禁断のベッド・・・
是非、今一度、ポラ館で拝見したいですね。



第8景。フィナーレ。
全踊り子、全ダンサーがそろってのステージは、浅草ロックならではの豪華さです。
一人々々が紹介され、最後に、今週のメイン矢沢ようこさんの紹介です、演出とは言え、仙葉さん、沙羅さん、吉野さんと揃った中での存在感は凄いです。



浅草ロック座、ここに出演する皆さんは、毎回厳しい稽古をすることになります。
それぞれのブログでは毎回のように、”悲鳴”が書かれれています。


さらに、一度見に行けばわかりますが、おひとり毎にメインの景があり、他の景でのバックダンス。1公演1時間40分、休むに休めない20分の休憩時間、1日5公演、それが毎日20日間続くのです(今回、沙羅さんと仙葉さんは連続40日です)。


「踊りが好き」だけでは、続けられないとも思いますが、後で伺うと皆さん「良かった」と異口同音に答えられます。


それだけ、凝縮され高濃度のステージが浅草ロック座なのです。



やっぱり、月に1回は、ロック座かなぁ(笑)