クリスマス・イヴの[海の家]に集まった6人の男たち。
憧れのマドンナに呼び出されたと勝手に決めて、各々に夏の日の思い出を語り、誰がマドンナの恋人となるにふさわしいかを競い始めます、
6人の妄想男たちに、何故かバツイチ弁護士まで加わり、拡大するどーしようもない争い…。
男たちのキャラクターも脚本も面白かったです、元は舞台劇のようですが、俳優たちもなかなかの怪演でした。
ただ、せっかくの[映画]なのに、夏のシーンが夏に思えない、屋外ロケが無駄になっている点が残念です、
室内シーンが殆どと言え、妄想シーンも回想シーンも夏の屋外までも、同じ明るさ、まるで、[照明の悪い小劇場で芝居を見ている]みたいでした…
映画らしい明るさや解放感、現実感をわざと消したのなら、技術的には成功しましたが映画演出としては失敗です、
映画なんですから、リアルに見せなければいけませんね。
以上の点を除けば、話も役者も音楽も上々の喜劇でした。
大江戸映画研究会本館