幕が開き、ステージが始まりました。
男性が眼帯姿の女性をエスコート、中央の椅子に女性を座らせると、椅子の脇にあった機械のスイッチを入れました。
例の音の正体は小型のグラインダーでした、水道菅や鉄骨の加工なんかで使いますが、回転するヤスリの部分を金属に当てると、火花が散ります。
男性はこれを使って、1メーターもある火花を作り出しました。
ギュンギュン、ギャンギャンというカン高い金属音。真っ直ぐに、時に弧を描き、扇の様に展がる火花。降り注ぐ火花に身悶え、悲鳴を上げる女性…。
普通に音を聞いただけでもうるさくてイヤな音です。まして、体の側で聴かされると、恐怖そのものです。更に、降り掛かる火花。熱さは一瞬でも、針に刺される様な痛みを感じるはず…。見ているこちらも、体がチクチク、ヒリヒリして来ました。
火花のパフォーマンスは5分もなかったかも、そして、男性が脅える女性を優しく包む様に抱きしめ、盆の椅子へ移動。
今度は、女性の腕や脚に包帯を巻きはじめました。静かに優しく。
最初は、身体だけに巻いていた包帯ですが、最後に椅子と身体を一緒に巻き、女性を拘束しました。
これも、一種の緊縛ですね。