テレビ開局記念と言うことで、テレビドラマの拡大版的作品を想像し、期待せずに鑑賞。
結果!
良いミステリー作品でした、オススメです。
テレビ局が作ると、どうしても、テレビ放映、連続ドラマ化を考えての脚本、演出となりますが、その辺りを抑え、良質のミステリーに仕上げたと思います。
勿論、荒は在りますが。全編イタリア・ロケながら、ありがちな観光案内的長回しをせず、一般には知られてない、大使館員の仕事、イタリア犯罪事情などに関し、“解説役”を置かない等、余計なサービスや情報を入れず、前半は、被害者と同じ目線で事件を体験することになります(これって結構重要です)。
後半は探偵(外交官)目線となり、謎解き・解決編となります。
で、ここから外国映画だと、派手なアクション、カーチェイスとなるのですが、日本映画はリアルと言うか正直で、誰も“死にそうなめ”には合いません(笑)。
犯人も、至って真面目、同情すべき犯行動機、そして、説得されてしまうほど純情です(笑)。
超人的な肉体と、超絶的運転技術を備えた探偵と、何処までも憎らしく、常識外れの犯人であってくれたら…
良い作品なだけに、ちょっぴり悔しくもあります(笑)