ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン主演の「オージー版・風と共に去りぬ」とも言える長編ラブ・ロマンスでした。
日本軍の描き方が不評の様ですが、私は気になりませんでした。
戦争は事実であり、民間の建物を空爆したか否かを議論しても始まりません。物語の中では〝巨大な嵐のひとつ〟に過ぎず、映画後半のスペクタクルシーンとして、緊迫感を高める演出に過ぎません。
時代背景を考えれば、日本軍を恐怖の対象として描くのは当然のことでしょう。
私が気になったのは、アボリジニを、魔法使いかのようにファンタジックに描くだけで、彼らの暮らしや文化を映し出していないことです。
迫害、虐殺の被害者であるアボリジニと白人開拓者との歴史を「失われた世代」のエピソードだけで片付けるのは、如何なものでしょう。
しかし、映画としては良い出来だと思います。
ニコール・キッドマンは、上品で気高い貴婦人役がぴったりでした、「風と共に去りぬ」をリメイクするなら、やはり、彼女がスカーレットでしょう。
ヒュー・ジャックマン、カッコイイですねぇ、セクシーですねぇ、あの胸板。
セクシーさに自信のない男性は、彼女と行くのは止めた方が良いと思います(笑)。