新聞記者の書いた本が元と言うだけあって、あぁ、やっぱりアメリカはこんなこと為てるんだと、思わせる映画でした。アメリカが現在、中東で行なっている対テロ戦争の実態、CIAの諜報活動をドキュメンタリーのように描いています。
ハイテクと資金力、軍事力を駆使し、遠いアメリカで子供と遊びながら、指示を出し「今、世界を救っているんだ」とウソぶく上司。アメリカのゴーマンさを代表するような役を、ラッセル・クロウが軽い感じで演じてました。
現地に溶け込み、命掛けで任務を遂行する工作員フェリス。現場を裏切る上司に翻弄されながら、協力者たちに誠意を尽そとする、心優しき男をディカプリオが好演してます。
砂漠に生きるアラブ民族らしく、絶対に嘘を許さない、ヨルダン情報部のボス・ハニ。その厳格さと共に、ファッションも決まってて、クールでスマートなハニ役を演じた、マーク・ストロング、強烈な存在感でした。