大筋だけを伝え、子供たちが自分自身で考え、台本に関係なく“議論”したとのこと。子供たちの真剣な表情、そして涙…。
真剣な眼差しを突き着けられた妻夫木くんも、台本以上の演技が求められたと思います(役者として、かなり特殊にして、良い経験でしたね)。
回りの俳優さんたちも、良い演者が揃ってました。大杉漣さん、一目で教頭先生と判ります。くわばたりえさん、煩い保護者以外あり得ない(笑)。ピエール瀧さん、いつも深い一言を残って消えてきます。あっサラリーマン体操の先生…やっぱ役者さんだった!
教育関係では、かなり議論があったようですが、答えがなくて、と言うか、沢山あってよいと思う。
食の安全から、捕鯨問題、介護や尊厳死まで多様な課題に繋がる、考えさせる、素晴らしい授業でした。
問題を投げ掛け、周囲を巻き込み、ひとつの結論を出してみせた。こんな教師や学校がある限り、日本の教育は捨てたモノじゃありません。
ただ、「ペットになったのだから、このまま飼おう」と言う意見に対し、「最初の約束だから、食べよう」との意見は、納得し難い、「食べる必然」がないからだ。
実際の結果は知らないが、その後の子供たちの様子を知りたいと思いました。