ダブルデートまであと3日。

じーさんはオアシスに足を運んだ。店の前でバングルをはめ、店内に入ると真っ先に
レジカウンターに行き、わざと英語で訳のわからんことを言う。
するとバイト店員がはるかに電話をかける。英語を話せるのははるかだけなので
英語圏の客が来るとすぐに呼び出されるのである。
はるかはその度に飛んでくる。次のバイト募集は「英語を話せる人」にしよう!

今回もいつものように飛んできた。するとそこにいるのはギルだった。
はるかはホッとしてじーさんに近寄った。

「もう、電話してくれたらいいのに~」と笑顔で言う。

「ビックリさせようと思ってさ!」とじーさんも笑顔で答える。

ギル
「今日、はるかの部屋に行っていいかい?」

はるか
「もちろんいいわよ。でも寝る時は夢を見るけどいいかしら?」

ギル
「ああ、はるかの生活リズムをみだすつもりはないからいつも通り見て。」

はるか
「ギルは良い旦那になるわね、うふふ。」

ギル
「今日は何見るの?」

はるか
「じゃ~一緒に探しましょ!」


じーさん、やるじゃん! 作戦通り。



二人で選んだ映画は「スタンドバイユー」名作である。

バイト達の目があるから、ギルが借りることに。

会計を済ませ店を出ると、後からはるかが鍵を持って追いかけて来た。
そっとギルに部屋の鍵を渡し、何事もないように店に帰って行った。

じーさんは、買い物をしてからはるかの部屋に向かうことにした。
夕食を作ってはるかの帰りを待つつもりだ。


はるかは急な彼氏の訪問に興奮し、ウキウキ気分で仕事に励んだ。

5時の時報と同時に会社を出て部屋に急いだ。
駅のホームで電車を待っていると、いつもの激しい頭痛がはるかを襲った。

頭を抱えしゃがみ込んだはるかは、負けるものか!と必死に立ち上がり
周りの目を気にしながら電車に乗る。

「この頭痛、いつまで続くのかしら・・・」と不安になった。
一度病院に行って精密検査をしたが結果は原因不明。
医者もこんなケースは初めてとの事だったのだ。



ギルには心配かけまいと、隠してはいるが限界に近いとこまできている。
女は痛みに強いといってもやはり限度がある。大丈夫なのかはるかっ!