龍之介は早速不動産屋にお金を持って行った。契約した次の日である。

部屋の鍵を渡されルンルン気分でスカイ・スリーマンションに向かった。
どこに何を置くかなどを吟味してから買い物に行った。
親にも彼女のあきらにも内緒である。普段の生活はあの安アパートで過ごすから
多分バレはしないだろう。

一通りの買い物を済まして、いつものようにオアシス向かう。

じーさんは今日もオアシスに来ていた。今日はソフトを借りるつもりで来たのだ。
はるか目的ではないらしい。なにを借りるべきか何が面白いのかサッパリわからない。
無趣味なじーさんは、映画もほとんど見ないし何が流行っているのかすら知らないのだ。
そうやって悩んでいると、龍之介が店に入ってきた。

龍之介はいつものようにAVコーナーに行くのかと思いきや、洋画の最新作コーナーで立ち止まった。
そう、龍くんはあきらとのエッチが大成功だったからもうAVは卒業したのだ。
にしてもヒーローではなく洋画とは、店のバイト達もビックリ!

「あら、龍くんAVでもヒーローでもなく洋画だなんていったいどうしたのかしらね~?」
「もしかして彼女でもできたのかしら?」

バイトの女性達はあきらの存在を知らない・・・

龍くんは最新作コーナーの前でモジモジしている小さい男が気になった。
あまりにもその場所から動かずにいたからつい、
「何か気になる映画があるんですか?」っと優しく丁寧に訪ねてみた。

「ナルホド・・・」

龍之介は思わず
「異国の方ですか?」と言ってしまった。
異国の方は
「What?」

龍之介は英語だということに気づいた。外国人ばなれした(日本人と思うほど日本顔)この男、
見れば見るほど日本人の顔だ。なのに英語とは、人間て面白いな!と心でクスっと笑い
かたことの英語で話した。

じーさんはホッとした様子で、映画のこと全く分からないが夢レンタルを経験してみたいと
龍之介に伝えた。
龍くんは、なんとなく言ってる意味が分かったので最新作の「アンディージョーンズ」を
手に取り、じーさんに渡した。じーさんは「アリガト!」と微笑みながら龍之介を見上げた。

そしてじーさんは「アンディージョーンズ」とドリームドリーマーを借りて店を後にした。

龍くんはというと、借りようとしていた「アンディージョーンズ」を渡してしまったことを
少し後悔していた。仕方なく違う洋画「パッションインポッシブル」を借りて、
安アパートに向かった。

帰っている途中、突然頭に激痛が走り体がよろめいた。明らかに今までの痛みとは違った。
数秒するとピタッと痛みがおさまり、再び歩きはじめ安アパートに着いた。


確実に龍之介の体には副作用が・・・・・・