ジンの行方は相変わらず分からずで。おじいとチァンシュェンは今後の事を話し合っていた。
ジンはもう帰ってこないだろう、これからシャオヤオとどうするつもりだ?と聞くおじい。ジンがいなければ二人の間に障害はなくなる。
チァンシュェンはこれからの事はゆっくり考えます、と。
おじいが何を言いたいかと言うと、
シャオヤオと一緒にいるなら王座を、王座を取るなら彼女は諦めるべきだと。
どちらかを選ばないとだめですか、と食い下がるけど、シャオヤオも選び王座も守るとなると、彼女は側室になるわけで。そりゃまずいわな
チァンシュェンは即答できず。
するとそこへ緊急の一報が入る。
リーロイ族長からのその頼りは、ジンが生きててシャオヤオに会うため玉山に向かっているという内容だった。固まるチァンシュェン。そりゃ固まる
死んでないと思ってたけど、でも、しぶとい子だわね・・そして離脱が多いんだって💦
そして何年かぶりに(たぶん)ジンと再会できたシャオヤオ。
その姿を見て、チァンシュェンは寂しく微笑む。
「よかった、俺たちと違ってジンはシャオヤオのために帰って来てくれた」
最初からシャオヤオの理想の人は「裏切らず、自分だけを愛し、いつも傍にいてくれる人」。
チァンシュェンもシャンリウもいろんな理由で該当しないんよね
ジンがどうやって命拾いしたか。めんどくさいけどちょっとだけ説明。←おい
要は、ホウが最後に放った弓矢、あれはジンが出した傀儡(等身大のそっくり人形)に当たった。でもジンもそのまま海に落下。海に住む怪物や妖怪からなんとか身を守って生き延びたらしい。へぇー
一方戦場では。ルーショウ将軍は焦土作戦を行い、チェンロン陣営を炎で包囲する。ついに両軍が向き合い決戦間近となる。
決戦の日の前夜、シャンリウは山の頂上でマオチゥを傍らにおいて酒を煽っていた。蛇だけにうわばみ
「ホンジャンは私の養父であって、お前には関係ないだろ」
マオチゥはその言葉に悲しそうに鳴く。
「わかったわかった、お前を追いやらないよ」とマオチゥにもお酒を注いであげる。
一瞬で小さくなって酒を飲むが、すぐお椀のなかに倒れてしまう。
「お前を300年前に助けた、その借りは十分に返してもらった」
「私がいなくなったら、もっと気を付けろよ。簡単に人間を信用しちゃダメだぞ」
眠っているマオチゥをそうっと空へ送り出すシャンリウ。
シャンリウはシャオヤオにもらった球体の飾り物を出す。そしてあの日の事を思い出す。
海に浮かんでるのは、
ジン!!!
シャンリウがいるのに魔物は今にもジンを食べそうになってる。
「私たちの王は九つの頭を持つ妖怪であって、六つ頭の汚らわしいそれではない」
六つ、やっぱり六つか。シャオヤオの命を救うために一つなくなり、蟲を殺す時に二つなくなったから・・。同じ妖怪仲間からも蔑まれる日が来ようとは。てかシャンリウって妖怪界の王だったの?
シャンリウは本体を現わして撃退。
怪物は敵うはずもなく。これ頭が六つあるから人の形を取ってるシャンリウ自身は命のひとつに数えないってことなのね
それより、ジンを本当に救ったのはシャンリウだったって話よ。。。そうかな、と思ってたけど。空から捜索してたし、海はシャンリウの領域だから。んでそれを本人も誰も知らないって言う・・
シャンリウは珠に文字を刻み始める・・
あなたに強さと、頼れる誰かと、家と呼べる場所がありますように。幸せでありますように
そして木彫りの小さい人形の中に封印する。
もうとにかくシャンリウ様の死亡フラグが立ちまくってて心臓がバクバクしてきます・・。
願わくば、死ぬのであっても、このシャオヤオへの途方もない愛情が少しでも報われて欲しい。シャオヤオ自身全く気付いていないシャンリウの愛情を少しでも分かってくれたら・・・。
残る命はあと六つ。一つだけでも大事にして生き残ってまたマオチゥと空を翔けてほしい。
遠く離れたシーヤン山ではシャオヤオが胸騒ぎで夜中に飛び起きる。心配したジンが寄り添う。シャンリウが気になるシャオヤオ。
そして夜が明けた。
戦場では多勢に無勢の中、ホンジャンがひとりでシーヤン兵たちと剣を交えていた。ホンジャン自身も血まみれでそこら中に血が飛び散っている・・・
それを目にしたルーショウ将軍は、血相を変えて兵たちに退却するように命じる。
それはホンジャンに化けたシャンリウだった。ホンジャンはとっくに戦死していたのだった。
ルーショウは離れたところからシャンリウに投降するよう呼びかける。。投降すればチァンシュェン王は何らかの計らいをしてくれるだろう、と。
ルーショウとしてもシャンリウほどの逸材を死なせたくないのね。
だけど、シャンリウも投降するわけない。
「ルーショウ大将、あなたなら投降するか?しないだろう?なぜ事を難しくするんだ」
「だけど、あなたがハオリン王の一番の弟子だということは疑いようがないな。実に賢い。もう少し遅ければあなたの兵士全員が私の死の罠に嵌っていただろう」
そう言ってルーショウを称えるシャンリウ。
やっぱり。自分の猛毒の血をそこらじゅうに撒き散らして、まとめて殺すつもりだったんだわ。
次の瞬間シャンリウは本体を出して、その飛び散った血を使い兵たちを切り刻んでいく。
地獄絵図
しかし反撃空しく、シーヤン兵の放った何千もの矢が降り注いで、ひとつ、またひとつ、蛇たちは絶叫しながら消えていった。そしてついに最後の一体も消えてしまう。
シャンリウの命の灯が消えていく・・・。
シーヤン兵は、戦死した仲間の為に奴を八つ裂きにしましょう!と大将に懇願するんだけど、ルーショウは許さず。シャンリウを偉大な敵と認めて彼の尊厳を守る。
さっきシャンリウに降り注いだ幾千の矢がすべて毒に変わり、辺り一面がどんどん真っ黒に染まっていったのを見てルーショウは急いで全軍に撤退を命じる。
シャンリウはわずかに残った力であの涙の一粒を取り出す。
37年も看病し、彼女が去るときに流した自分のための涙。シャンリウはその粒を見つめながら、仰向けに倒れていった。
キラキラ光るその粒は彼の目に入り涙となって、
少しだけ微笑んで目を閉じ、そのまま動かなくなった。。
ヤオが「あなたが死んでも涙の一滴も流さないわ!」とファンフォン・ベイ死亡の時言ってたけど、どうしても捨てれなくてとっておいた涙の一粒が自分の目に入って、まるで自分のために泣いてくれてるみたいだなぁ・・・、って嬉しくなって、
つまり、シャンリウは少しは安らかにこの世を去れたのかなとそんなことを思った。。
シャンリウの独白。
数十年にも及ぶ弓の修行でお前は自分の身を守れるようになった。もう自分の体を盾にしなくていいんだ。
お前は完璧な恋人を見つけた。もう一人ぼっちじゃない。私の血のおかげでお前は広大な海の中も旅することも出来る。
これからはもうお前を守ってやれない。自分を大切にしろ。心配事がなく平和に暮らせるよう祈るよ。
美貌の見た目に反し、低く響く、優しくて深い声。この最後の独白のところは泣けたわ。。。
シャンリウ死亡の知らせを受け取ったシャオヤオ。
あれが最後だと知ってたらどんなに冷たくされてもあんなひどいこと言わなかったのに。。。
ワザとや。。。
シャオヤオは鏡を取り出してシャンリウの姿を見ようとするけど、もう鏡には何も残ってない。
何度やってもシャンリウの姿は出て来ない。
以前シャンリウが言ってた、いつかこんなの消してやるって。それを覚えてたのね、記憶にも残さないなんてひどいわ・・・と号泣するシャオヤオ。
シャンリウはいろんな思いがあって消したんだけど、シャオヤオには到底想像がつかないだろうな・・。自分の事などカケラも思い出さず生きて行ってほしいと願ったのか、「生涯二度と顔を見たくない」って言われたことをそのまま受け取ってそうしたのか・・。なんで「自分の事も時々思い出して」ってならなかったの・・・
鏡にシャンリウの姿しか残さなかったってことは、時々思い出して顔を見たいのはチァンシュェンでもジンでもなく、シャンリウだったってことでしょ。鏡を覗いてる時は最高に幸せそうにしてたのに。
結局この子は自分の気持ちにも最後まで気が付かなかった。シャンリウが死んでしまった今も・・。
全てが終わり、おじいは長年の悩み事が解決して肩の荷が下りたとほっとする。。
チァンシュェンとおじいは敵ではあったシャンリウを称える。
突如、シャンリウと交わした約束の事を思い出すチァンシュェン。チェンロン山の頂上を禁足地にしてほしいと言ってたあのやつ。
忘れてたんかい・・・
生きてるうちにやってあげてよ・・・
おじいはぜひそうしてあげたらよい、と賛成。
後日、ジンからシーヤン山に来てほしいと招待状が届く。
元ハオリン国王、おじい、チァンシュェン王を前にして、ジンはついにシャオヤオとの結婚を認めてもらうよう申し出た。自分は富や名声に興味がない、ほしいのはシャオヤオだけです、と。
賛成する二人に挟まれ黙って聞いていたチァンシュェンは、フォンロンが亡くなる直前に明かした真実を持ち出して、なぜ本当の事を言わなかったのかとジンに問う。
シャオヤオのために陛下を助けたのではありません、陛下の寛大さと資質を見て混沌とした中原を平定するため全力でサポートすると決めました。フォンロンは別に手柄を横取りしたんじゃなくて、ジンが「お前がそう言ったことにしよう」って言ってたもんね。ほんとにヤオにしか興味がないジン。
これを聞き、ついにジンを認めたチァンシュェン。これほど器が大きい男はいない。。
婚礼の良き日を選ぶように、と告げる。
チァンシュェン・・、やっぱりあなたは王様であるべき人だわ。シャオヤオなんか忘れちまえっ
もっと腹黒なジンもいない訳じゃないけど、それはシャオヤオに会うまでのトゥシャン家のジンだった頃。彼女だけを見て全身全霊をかけて愛したのは、シャオヤオに助けられシーチーとなったこの人だけだったかも。嫌いなのは変わらんが。
そしてチァンシュェンはついにシャオヤオに告白。
「お前が好きだ」。
そして母が自害するとき「大事な女の子にあげてね」と言って渡してくれた一輪の花をようやくシャオヤオに差し出す。
シャオヤオは信じられず・・
そんなのあり得ないわ・・・ってあんたの感覚の方があり得ないよ
チァンシュェンの最初で最後の告白くらい黙って聞いてやれよ。何百年もあんた一人を想ってたんだぞ。
チァンシュェンは、幼い頃の約束通りシャオヤオと永遠に一緒にいれないことを詫びる。あの時祖母と君に約束したのに、俺は結局君を選ばず王座を望んだ。でも過去に戻れたとしても同じ選択をするだろう。
ようやく自分の奥底にある気持ちに気付いたチァンシュェン。
で、晴れてジンとついに結婚。
あ、シンユエさんは来てないですよ
チァンシュェンにもらった一輪の花も髪に挿して。。
ここ、挿すんや、と思ったわ。私だけ?💦
そして旅に出る二人。息子ティエンがトゥシャン家の跡取りになり自由の身となったジン。
アーニャンはあの人形をシャオヤオに渡す。
もう結婚のお祝いはもらったのにまたくれるの?と驚くシャオヤオ。
姉さん、この人形をいつも持ち歩いていてね。
この訳がよく分かんなくて。
「ずっと一緒にいたいけどそれは無理だから、私の(彼の)代わりにこの人形を持って世界中を旅してね」
みたいなことかな。シャオヤオにはシャンリウの贈り物と言わないで渡すんだし、お守りにしてね、と。
アーニャン役の女優さんがこれまた絶妙な演技でね、この子全編通してとってもよかったわ。
誰に対してもいつも対価を求める取引をするのに、自分がシャオヤオに与えるものには何も見返りを求めなかったシャンリウ。
なんにも知らない、これからも知ることのないシャオヤオに腹が立ってくるわ。。。
行ってきます、と挨拶を交わし二人は歩き出す。
やだわ、プーの男なんて。
シャオヤオが何年もかけた医学書の編纂は大陸に浸透していき、その功績を称えて関わった者すべての名を刻む碑を建設するように命令する。
そして月日が流れ彼らの日々が伝説になる頃、清水鎮では石の妖精おじさんが住民たちに話を聞かせている。
「昔々、大陸には3つの国があって・・・」
住民たちは初めて聞く話に興味津々・・。
そのすぐそばを歩くチァンシュェン王とアーニャン王妃。シャオヤオに似た人物を見かけつい声をかけるチァンシュェン。ジンとシャオヤオからはずいぶん音沙汰がない様子。きっと元気にしてるはずよ、とアーニャンは元気づける。
シャオヤオは顔を変えられるし、ジンは狐だから二人で姿を変えてこの村で暮らしてるのかも、と思いを馳せる二人。
・・・で、完。
シャンリウさんのカムバもなく、マオチゥもどっか行っちゃって。本当にこれで終わってしまったよ。