ちょっと前回のレビューで分かんなかった、シーチーの格好したジンがヤオの結婚式をぶち壊してほしい、って依頼したところ。
どうやって支払ってもらうかはこっちが提示する、
チェンロン軍に37年間物資を運んでくれ、って頼む。
もしかしてジンは37年間眠る前まではこうやってずっと支援してたってことかしら。チァンシュェンや一族に知られたら困るからジン一人の采配でやってて、でも37年間滞ってたからその分払え、ってそういう意味?
7話途中から11話くらいまでのあらすじ
自分の結婚式をぶち壊したのはシャンリウではなく、ジンだった。その真相を知ったシャオヤオはジンに会いに行く。
こうやって今回また別れた二人。ファンフォン・ベイはもう死んだから誰かほかの人を見付けろ、と心の中で思いながら。
一分ほどの間に見せる様々な表情と感情。シャンリウとシャオヤオの生きる道は最初から違っていて、それは決して交わることのないもので。どれほど彼女を想っていても適わないから他の男との幸せを願うし、そのために自分を犠牲にして彼女のために出来る事を最優先する。
ジェンツーの演技の力量がこの短いシーンに凝縮されててほんとに素晴らしい。
衝動的にトゥシャン家に来てしまったシャオヤオだけど、何から喋っていいか分からず。
シーヤン国王の情報網は素晴らしく、
シャオヤオがトゥシャン家にいる情報を掴んでいた。
またしても自分に会いに来るより先にジンのところに向かったシャオヤオ。
シャオヤオはジンに素直に気持ちを打ち明ける。
ファンフォン・イーインは何度も従兄の暗殺を企てた冷酷な女性ということを知ってたのに、あなたに何も警告しなかった、案の定あなたは彼女の罠に嵌った。わたしは自分も他人も信じられず結局好きな人を失ってしまった。。。
間違いは正せるけどどうにもならない間違いもある。あなたを忘れるために結婚を決めたのになぜ止めたの?
過ちが分かっても起こったことはもう元に戻らないと言うシャオヤオ。
ジンはそれを制して言葉を続ける。「トゥシャン・ティエンは私の息子じゃない」と。
これには驚くシャオヤオ。
シャオヤオの幻覚を見せ誘惑したイーイン。でも、
「あなた本人が私を誘ったとしても、私は断ったはず。大切にしているあなたを正気がないからと言って抱くわけはない」
ぶほ。
なんとまぁ、貞操観念の話。。結婚するまでは純潔を守ろうと普段から思ってたジン。だからイーインがシャオヤオの顔して迫って来ても、例えシャオヤオ本人だったとしても拒んだだろう、と。言い切れるのがすごい。
昔、シャオヤオがキスしてほしいと目を瞑った時ジンはそうしなかった。ちゃんとシャオヤオの気持ちが自分に向かうまでは我慢したかった、みたいなこと後で言ってた。
んでこーなる。何回別れても、こーなる。
シャオヤオはチェンロン山に戻る。
おじいに再会、しでかした事の大きさに言葉が出て来ない。
チァンシュェンも駆けつけ、ここぞとばかり嬉々としてシャオヤオを擁護する。
おじいはファンフォン・ベイの消息を聞くが、彼はもう死んでしまった、と答えるシャオヤオ。ビックリする二人だけど、シャオヤオを保護するときに殺害してしまったと国民に説明しよう、と適当に話をでっちあげるチァンシュェン。おじいも特に異論はなし。ベイが死んだということになっていた方が各方面に言い訳が立つ。
シャオヤオを離席させて、チァンシュェンはおじいに聞く。ファンフォン・ベイがシャンリウだと知ってましたかと。
知っとったんかい
まぁ、一国の王だからな、知らん方がおかしいわな。おじいも疑ってたけど今日確信したと。チァンシュェン、あんたはいつ分かったの?
シャオヤオの母と敵国のチーチェンがどんな結末を迎えたか知っているのに、よくシャンリウはシャオヤオに会えるもんだな、なんて傲慢な男だろう、と憤るチァンシュェン。おじいはヤオは母親とは違う、同じ道は歩まないだろう、と。
それはともかく、無傷(いろんな意味で)で戻って来たシャオヤオの帰還を喜ぶチァンシュェン。ハオリン国が受け入れてくれなかったら、一生ここで面倒見るよ、と。
いつでもチァンシュェンはシャオヤオの味方。
シャオヤオはハオリンに帰国し、今回の事を詫びるが、王はまるで何事もなかったようにふるまう。「私は権力がある王だから、お前が好き勝手生きれるよ。大丈夫」と。ええ父や。
トゥシャン家のことも、ファンフォン家を壊滅させることくらい簡単だ、と応援する。シャオヤオは自分でできるところまでやってみます、と答える。
そしてジンを陥れた張本人たちへの復讐の計画を静かに練る。
注:このくだり、すぐ終わるの。なので箇条書きにします。
・シャオヤオはホウにハニトラを仕掛ける。すぐ引っかかるホウ。
・ホウとイーインは言い争い、これまでの犯行の一部始終が魔法の鏡に記録される。(シャオヤオが前から持ってたやつ)
・その鏡が証拠となりホウは追放、イーインは全ての罪を被され牢獄に幽閉される。
・シャオヤオとジン、元サヤ
なんとあっけなく決着のついたトゥシャン家問題。もっと前に出来ただろ!!と思わずにいられない、けど、こんな下らん案件も忘れ去られるような激動の展開がこれから待ってるので、まーこれはこれで・・・。
トゥシャン家は落ち着き、シャオヤオとジンは以前のような関係に戻り幸せに暮らしていた。ジンはシャオヤオの為に町に診療所を建設する。
しかし、シャオヤオを良く思わない王妃シンユエは何やら悪だくみをしているようす。
シンユエはシャオヤオの出生の秘密に関するうわさを町中に流していた。いち早くジンが気付き、噂を根絶しようとしたがトゥシャン家の力を持っても出来ず。訝しがるジン。
チァンシュェンとジン、シャオヤオで串焼きの店に行く。以前ファンフォン・ベイと来たことがあり当時を少し思い出すシャオヤオ。そこでシーヤン国の将軍がシャオヤオの出生の秘密を噂しているのを三人は聞いてしまう。母は確かに敵国チェンロンの悪魔チーチェンと関係があった。ショックで店を飛び出すシャオヤオ。
シャオヤオのあとを部下に付けさせ、チァンシュェンはもう帰ろうと。
しかしジンは「なぜこんなことをしたのですか?」と王に詰め寄る。しばし黙った後、チァンシュェンは「・・・よく分かったな」と鋭いジンに感服。
噂の出処を調査しても分からず、拡散が止まらないのもおかしいと感じていたジン。最初は王妃かと思ったがどうも違う。そして先ほどの店での噂話・・。チァンシュェン自ら、シャオヤオが真実に気付くよう仕向けていたのだった。
チァンシュェンは意図してやったこと、これはシャオヤオを守るためにやっている、と詳細を明かさず去って行く。
シャオヤオはリーロイおじいに会いに行くが、彼はすでに亡くなっていた。真っ暗な部屋の中は月の光が外から入ってくるだけで誰の姿もない。自分の出生の秘密はとても重く、涙が溢れて止まらないシャオヤオ。
そこへ静かにシャンリウが入って来た。やっぱ様子見とったんやな
「噂通りやっぱりお前はチーチェン将軍の娘だったのか」
初めて聞いたようなフリをするシャンリウ。落ち込むシャオヤオに「父を知らなくても母親のことは知っているじゃないか、チーチェンを選んだ母の判断を信じたらどうだ」と話しかけるが、シャオヤオは「黙れ!」とつれない。
「少なくともお前には両親が誰だか分かってるが、私は違う。卵から孵った時ひとりぼっちで親の姿はなかった」
身の上話をするシャンリウ。
「九つも頭があると食料もそれだけ多く要る。若い頃から苦労ばかりな人生だった。人々は私を殴ったり殺そうとしたり。ある時ものすごくお腹が空いて、九つの頭のうちの一つが別の頭をもう少しで食べそうになったことがあった」
ほ、ほんとに?
・・・いいや。
んなわけあるかい、なこの絶妙な表情
なんやねん シャンリウ渾身のジョーク??
シャンリウは続ける。「人間たちは他人と比べて自分が幸せか否かを決める。私の悲惨な過去より悪いということはないだろう?」
あぁ、これって、以前シャンリウが陰口叩かれて落ち込んでた時、シャオヤオが不幸自慢して元気付けてたやつのお返しなんだわ。。
何も言わないシャオヤオにさっきの話を繰り返すシャンリウ。
「私は卵から孵った、親は誰かもわからない、九つ頭があって・・・あとそれから、
・・・なんだっけ?さっきなんて言ってたっけ?」
おい
落ち込んでたシャオヤオだけど、シャンリウの自虐トークに表情は少し和ぐ。
それを見てシャンリウもにっこり。
この人ってほんとにキレイ・・・
親は選べないし、生まれる前の事を気にしてもしょうがない、と励ますシャンリウ。シャオヤオは実父のことを知っていた?と聞くが、シャンリウが後に養父となるホンジャンを探し出した時、すでにチーチェンは死亡していたと。
100年以上続いた戦争でチェンロン軍は負けた。残された民と悲しみや苦しみの中で生きるより、死んだほうがマシだ。将軍にとって最高の死は戦場で死ぬことだ。
シャンリウ・・・あんたもいつかその道を辿るのかい?涙
シャオヤオが落ち込んでいるのは、父親のこともだけど、母が自分を置いて戦場に行き、そのまま帰ってこなかったこと。それを未だに許せず苦しんでる。チァンシュェンも同様にその苦しみを背負って生きている・・・。
シャオヤオの決して癒されない悲しみをただ見つめるシャンリウ・・。
シャオヤオが帰宅するとチァンシュェンが待っていてくれた。わたしの中に封印されてる駐顔花(チュウガンカ)は母がやったのね、と話す。本来の容姿を封印出来る不思議な花。
シャオヤオは子供のころから自分の顔を変える能力を持ってた、でも自分の元の顔を忘れて思い出せなくなり他人の顔でずっと生きてきた。多分本当はまったく別人に見えてたはず、ドラマだからヤン・ズーちゃんが男性役も演じてたけど。玉山(霊力を修行するところ)に帰って来てようやく本来の姿に戻れたというわけね。
母がチーチェンの娘を世間から隠したいがために、その駐顔花を封印したのだと理解したシャオヤオ。成長したら顔が似て来るから?だからあの梅林で襲って来たムーフェイは本来のシャオヤオの顔を見て「一目見て分かった」と言ったのかしらね。
ハオリン国でもシャオヤオの噂で持ち切り。アーニャンは姉の為に何か釈明をして、と父王に頼む。でも王も(ルーショウも)チァンシュェンが噂をわざと止めなかった(広めた)と気付いてて、ついにシャオヤオは実娘じゃないことを打ち明ける。
うわぉ、父、認める、
それもものすごくアッサリ。
ルーショウは驚いていない。予想付いてたんだわ・・、この子デキるわ・・・
アーニャンは驚きながらも、長い間娘として過ごしたシャオヤオにあまりに冷たい、と詰る。国王は聞き入れず、「国内に触れを出すように。ジイヤオ(ヤオの本名ね)のハオリン王姫としての身分と権利の一切をはく奪する」と側近に告げる。
まだ喚いているアーニャンの手を掴み、連れ出すルーショウ。
やっぱりアーニャンの相手はアンタしか無理やな。にしても、洞察力があるわねー、この男も。かっこいいわ・・・
王のシャオヤオへの愛情は確かにあって、いままでの言動は嘘じゃないと思う。だけど、ここで一切庇わなかったことは何か大事な意味があるんだろうな。
とうとう「正式に」王姫でなくなってしまったシャオヤオ。政略結婚の時ハオリン国王がいい顔しなかったのは、いつかことが露見した時にヤオの身分欲しさに結婚を決めたフォンロンを慮っての事かもしれない。いつか世間に知れ渡ってしまうんだからシャオヤオには自由に生きてほしかったし、好きな人と結婚して欲しかったと。
うーむ、衝撃の展開でしたわ・・・。
一方、チァンシュェンと老王はシャオヤオの姓をどうするかを言い争っていた。西炎(シーヤン)姓か、母方の西陵(シーリン)姓か。おじいはシーヤンの名を語る方が、まぁ言うたら、誰にもナメられやんで済む、と思ってる。でも、チァンシュェンは王族の名前じゃなくてただの(でもない、大陸の四大世族だから)「シーリン」を名乗った方がいいと。
シャオヤオは「シーリン」選ぶ。「シーヤン」の名は重すぎるわ、と。
どやさ。
おじい、超不服そうに部屋を出て行く。
そして数日後、シャオヤオの新しい世族としての身分とチェンロン山に居住することを許可する内容を国民に向けて発表する。
ちなみに大陸の四大世族は「涂山トゥシャン」「西陵シーリン」「赤水チーシュイ」「鬼方グィファン」。グィファン・・・どこかで登場したんだけど、どこだったっけ・・・。
なんにしても、王姫じゃなくなってもそれを凌ぐとも劣らない名家出身のシャオヤオさん。シーヤン国王の後ろ盾もあるし、前途洋々か? 金持ちはこけても金持ち。
しかし、シャオヤオのスキャンダルのことなんか吹っ飛ぶ展開。
ぬぁ~にぃ~!!!?
ハオリンと戦争!?
なぜ!200年も師匠と呼んだ国王に攻撃を仕掛けるの???どーしてっ!!