36話までのざっくり過ぎるあらすじ
瑲玹(チァンシュェン)の堕落ぶりにショックな阿念(アーニャン)は皓翎(ハオリン)に帰国していた。王は娘に瑲玹の進む道はお前とは合わない、もう諦めた方がいいと諭す。
ワガママお嬢の阿念もそれには薄々気付いてて、おとーさん、じゃいい男を連れてきて!と。
王は側近に阿念の夫探しを任命するが、毒舌のルーショウは「・・・あの性格じゃ、無理じゃないでしょーか」と容赦ない。
王は「・・・お前はそういえば私の甥だし聡明で能力も高く、その上阿念とは幼馴染だし・・・」
「・・・王!わたくしが何とかしてみせます!!」ルーショウは食い気味で快諾。
この二人の会話はいつも本当に面白い 癒しキャラだわ。
その頃、相柳(シャンリウ)は璟(ジン)を呼び出して何やら密談。
こないだ荒らされた西炎(シーヤン)の穀物庫、犯人は相柳だった。盗んだ物資を秘密裏に清水鎮(辰栄(チェンロン)軍)に運んでほしいと商売の話。
相柳は小夭(シャオヤオ)を盾にとって物資を運ぶように頼むが、璟は小夭に弓を教えてくれたお礼に引き受けてあげますよ、取引するかどうかはあなた次第ですが、ってやり返すの。そりゃ璟の方が小夭のことは分がある、だって付き合ってるんだもの。
こないだと違って自信にあふれた璟を見て考え込む相柳だけど、彼に頼むしかなく。
璟が去って相柳は物思いに耽りながらお酒を煽る・・。
こないだ誕生会で小夭の手も取れなかったくせに、明らかに今日は違うと言うことは、二人の仲が進展してるということで・・、とか考えてたのかな・・・。
阿念は集団お見合いしてるがうまく行かず。
いろんな方がおりましたが、一番条件が良かったのは誰ですか、とルーショウは聞くが、
「あなたじゃない?」とやる気のない阿念。ルーショウ、ピンチ!!
正月を祝うそれぞれの家族たち。小夭と瑲玹は辰栄(チェンロン)兄妹と、阿念は家族で、西炎国王は一人で、璟は家族の宴には入らず、そして相柳は陣営で一人酒を飲む・・・。
璟にプライドを傷つけられてまで配達を依頼したのは、兵たちに空腹で新年を迎えさせないためだったのね
西炎の王叔たちは穀物庫を荒らされたことを王に咎められなかった上に、大事な祭祀の責任者にされたことを喜んでいた。
穀物庫を荒らした相柳を逃がしたことを忌々しく思う王叔たち。やっぱり防風邶=相柳だと知らないんだわ!一杯食わされてますなー
その時一人の男が叔父たちに面会。ムーフェイという名の男は小夭の出生の秘密を口にする。家族を赤辰(チーチェン)に惨殺されたムーフェイは代わりに小夭に復讐すると。誤解させたままムーフェイを帰す叔父たち。
美しい梅林で新年を祝う宴に参加している小夭が一人になったところを容赦なく攻撃するムーフェイ。
霊力の弱い小夭一人で太刀打ちできるはずもない。
小夭を愛する三人はそれぞれ異変を感じ、彼女のもとへ向かう。
蟲で繋がってる相柳が一番先に異変に気付いたけど、なんせ九個も命があるからニブいんよ、普段からもあんまり気付かないの。
一番近くにいた璟は小夭を最初に発見するが、時すでに遅し・・・。絶命した小夭に霊力を与え続ける璟だが小夭は何の反応もなく。
小夭と一緒にいるために今の身分を諦めきれなかった、と璟は詫びる。
そのうちに梅林には火の手が上がり取り囲まれてしまう璟と小夭。一人この世に残されることを拒み璟はそのまま生きることを諦め、小夭を抱きしめたまま焼き尽くされ・・・
って、おい、しっかりしろーーーー!
わぁ、火傷だらけ
小夭を助けるため部下たちが璟から引き離そうとするんだけど、あまりに強く抱きしめてて腕が離れない。(取り乱し過ぎた瑲玹は気絶させられてます)
とりあえず屋敷に運び込まれたが、すでに息はなく、魂だけがかすかに残っている状態。命のカケラは今にも小夭の体から解き放たれそう・・・。
瑲玹も霊力を送り続けることしか出来ない。
小夭が瀕死ってことはこの人もそうで。
必至に毛球(マオチゥ)が急いでくれてるけど、夜が明けてもまだ着かない。吐血しながら呪術をかけると、小夭の周りにフワフワ浮いてた命のカケラたちが心臓に戻っていく。遠く離れているヤオを懸命に守る相柳。
少し持ち直した小夭。そこへ馨悦(シンユェ)が高名な医師をつれて現れる。警備の薄い梅林の宴に誘った馨悦に怒り心頭な瑲玹だけど感情を抑え、礼を言う。
すっごい怖いオーラ出す瑲玹。チビるわ
内心馨悦を怒鳴りつけたいだろうに。でもそんなこと出来ないのがこんな極限状態でわかってて、自制する瑲玹がすごい通り越して怖いわ💦
そしてようやく相柳様ご到着。
ちなみにこの仮面はCG加工です
仇敵の瑲玹は警戒するが、少し考えて彼を招き入れる。わざわざこんなタイミングで危険を冒してくるはずがないと踏んだ瑲玹。どこまでも冷静だわー
ここでは治療が出来ない、彼女を渡せという相柳。治療に何年かかるか分からない、もしかしたら数十年かも・・・だが選択の余地はない。
この世で彼女を助けられるのはこの人しかいないのだから・・・。
もう時間がない、そうなったら
秘密の通路を案内しようとしたけど、相柳には考えがあって。
姿を変えて自分と分からないように出て行く、ってことかしら
小夭がケガを治し、目を覚ますまでにかかった時間・・・
なんと37年!
さすが長生き民。相柳は小夭を海底にある貝殻の家に連れていき、霊力を与え続け、与えすぎて自分も倒れて、また与えて、そんなことを繰り返す日々。時々仕事に出かけてまた帰って来て・・。大事な命もひとつ失くしちゃうのよー
がんばれー
璟の怪我は命に別状はなかったが、悲しみのあまり死にたがっていて目を覚まさず。青丘(璟の故郷)に彼を置いておくと命を狙われる危険があるため、辰栄邸に移動させることに。そして彼も小夭が目を覚ますまで起きないのよ・・・37年間ずっと なんて奴
瑲玹は襲撃犯を特定。拷問にかけると、犯人は赤辰の娘だから殺したと。そして共犯者も確定。そもそも西炎の王叔たちが唆したんだけどもそっちには手を出せず。
しかし氏族たちの横の繋がりは複雑に絡み合い、豊隆と馨悦のところに共犯者の各氏族から処分を軽くしてもらえないかと嘆願が来ている、善処してもらえないかと。
瑲玹は感情を抑えて話し始める。
強い人間になって国を守ろうと誓い今まで必死に生きてきたが、もし力を得るために愛する人間を傷つけた犯人を罰することを諦めたらこの先また別の誰か、君たちやもっと他の人たちが同じ目に遭った時にも諦めてしまうのではないか。
茨の道は乗り越えればいいんだ、と。
このシーンめっちゃカッコよかったよ・・・。一気に瑲玹が好きになった。同時にあまりにも辛そうなんで抱きしめたくなったわ・・
こういうメンタルな話の時も、敵を攻撃するときもいつも感情的にならず大局的に判断できる瑲玹は本当に王の器だと思うわ。
豊隆も馨悦もこれには感銘を受ける。より一層力を合わせて行こうと絆が深まる。溝が出来るかも知れなかったのに、より深い絆を結べるなんて人徳だわ。
小夭父は犯人救済の嘆願書を書いた四つの氏族を国内から追放せよ、と触れを出す。
パパ、やるときはやるのね
その頃(あれからどれくらい時間経ってるか分らんが)、妖怪の命をひとつ削った効果か、小夭は目覚める、けど霊みたいでフワフワしてる。
透明だし、相柳が来ても彼からは見えないし話せないし、貝殻から出ることも出来ない。退屈な日々をすごす小夭。防風邶(ファンフォン・ベイ)と違って無口な相柳はごくたまにしか口を開かない。(心は一つしかないんだから性格も一つだと思うけどまたそれは違うのかしら)
自分の心血を小夭に飲ませ、それ自体は毒で満たされてるから毒の部分は吸い取って癒す。
キスじゃなくて、治療してんのね。んですぐ倒れ込む。小夭も相柳を気遣いたいけど聞こえないし触れないしでは何も出来ず。
何年もこうやって献身的に看病してくれる相柳。
小夭が退屈だろうと、時には身の上話も。
闘技場から逃げ出し瀕死だった自分を助けてくれた、辰栄国が滅びてなかった頃の洪江(ホンジャン)将軍。でも彼を信じられず攻撃してしまい、北に逃げて隠れてしまった。(そのころ本物の防風邶と出会ったのね)
恩を返そうと洪江を捜したがすでに国は滅びてて、でも彼は喜び相柳をそのまま養子に迎えた。それから義軍を任せられ、今に至ると。
小夭は大きな責務を与えた洪江を良く思わず。彼に再会しなかったら今の立場に置かれなかったし、瑲玹の敵になることもなかった。
妖怪が義理に縛られるなんてな・・・ヒトより自由を満喫できそうなのに
意思の疎通は図れなくても穏やかな時間をすごす二人・・。
んで、37年経ったと。
璟不在のその間、軍資金の調達繰りが怪しくなってきた瑲玹たち。結局璟が財務大臣みたいなとこあって、彼がいないと計画がうまくいかんのよね。
相柳がついてる小夭と違って、37年寝たきりの璟の命はそろそろ尽きようとしていた。弱メンタルだわー、しっかりしてほしいわ・・。
小夭の容態が安定して目覚めるころ、相柳は瑲玹に交渉。辰栄山の頂上がほしい、と持ち掛ける。敗将洪江に従った兵士たちは故郷にも帰れない。離散した家族たちのため、亡くなった者たちを弔う場所が必要だと。
自分のことじゃなくて、他人のために取引したんだ・・・
西炎国王になったら必ずこの約束を果たしてほしいと。
請け合う瑲玹。
小夭との残り少ない時間を思うと表情が曇る。相柳はまだ目を覚まさない彼女に璟の近況を伝える、もう長くもたないと。初めて聞く璟の消息に驚き心配する小夭。
そしてようやく、やっと目覚める小夭。相柳を捜すが彼は現れず、仕方なしに毛球に乗って璟の元へ急いで向かう。
お礼も言えず心残りな小夭。長い間一緒にいた相柳を思うと涙があふれる。
毛球、ミニサイズになれます
相柳はヤオが去ったのを見届けて現れた。小夭が自分の為に流した涙の一粒を手のひらに乗せる相柳。宝石のように輝くその一粒をそうっと握りしめる。。
37年間の看病のお礼の気持ちが涙一粒って・・・ 報われないにも程がある。
小夭が到着するとなんとか持ち直し始める璟(超能力でもあるんかい)(あ、あるわ、霊力な)
看病してる間に眠ってしまった小夭。
瑲玹は小夭に急いで会いに行く、小夭も目を覚ましてさぁ感動の抱擁タイム!
と思ったら、瑲玹はすっくと立ちあがり部屋を出て行こうとする。急いで追いかける小夭。
夜も昼もずっとお前を心配してたのに、一番に会いに行ったのは他の男か、なんて薄情な妹なんだ、と。
寝てる小夭をじっと見つめて涙ためてたのに・・。
小夭は真に受けて反省の弁。すぐにぎゅうっと彼女を抱きしめる瑲玹。
艶っぽくならないように、こんなプレイしてんのかなぁ・・
相柳がどうやって命を救ったのか説明するヤオ。彼には見返りがあったから、と瑲玹。
彼は無償で助けたんじゃないと知りショックな小夭。
そうよね、九命の相柳だもの、無駄になるようなことはしない・・・。
・・・ハァ・・・
ほぼ無償やろ、相柳自身は何も受け取ってないんだから、そして後払いよ?
それに、まずそこが気になるの?人としておかしくない?
ほんと、相柳の気持ちを無下にする小夭。瑲玹はともかく、彼女だけは相柳をちゃんと理解するべきだと思うわ、自分に都合よく考えてないで。
多分また何か月か経ってようやく目覚めた璟。
決して諦めず私を捨てないあなたを愛してる、みたいなこと言ってまた仲良し復活。←投げやり
小夭の人を愛する基準ってなんなん。。璟は37年間ヤオを看病するどころか死ぬつもりで寝てただけなのに。。また私の璟嫌いが再燃・・・
璟と前よりも絆が深くなった小夭を見て瑲玹も複雑だけど、計画の成功には金策が不可欠。涂山璟を排除するわけにはいかず、葛藤する瑲玹。
そして豊隆(フォンロン)はついに璟から小夭への気持ちを聞く。親友からの裏切り行為に怒る豊隆。璟はさらに、涂山(トゥシャン)家を捨ててでも小夭と一緒になる、と瑲玹に宣言。小夭はそのままの璟を受け入れる、と。
璟は祖母にお願いするんだけど、祖母は璟を族長とする式典を行うと発表。祖母の健康状態は思わしくなく、涂山家のさらなる繁栄の為にも璟はどうしてもその決定に背けず。小夭に詫びる璟。
せっかく生き返って何度目かの人生なのに、また思い通りにならない(しない)璟。。。
ついに涂山家を率いる立場になってしまった。
式典で相柳に再会した小夭。37年間も献身的に看病してくれたのは見返りのせいと思ってる彼女はお礼も言わず・・。どーいう女なの、もっかい死んだら?
会場を抜け出しいつかの闘技場に遊びに行く二人。そこで以前出会った奴隷が今夜勝てば自由になれる大事な試合をしていた。40年間連続で勝たなければならない勝負を制した奴隷。相柳はたびたび試合を見守っていたらしく。
小夭はもしあなたがここを逃げ出したときに私が保護してれば自由に気ままに生きれたのに、って涙ぐむ。
小夭に手を伸ばす相柳。彼の真剣な眼差しに瞳がうるうるしてくる小夭。でもその手をおろす相柳・・・。
意映(イーイン)になんとか婚約破棄を頼む璟。すると意映は(偽装)自殺を図る。祖母は取り乱し、仕方なく看病をする璟。夜中起きてきた祖母は璟を労い、特別なお茶を飲ませる・・・
一方、何年も修理していた辰栄山の王宮がようやく完成し、落成式を行う瑲玹。大きな事業をようやく成功させたかと思われたが、なんと王叔の策略で王宮はまたもや崩壊。なにやっとんじゃ
このまま瑲玹を支持していいのかどうか迷う馨悦は結局距離を置くことを決める。あぁぁ・・
その後、璟の祖母を見舞う小夭。そこでなんと意映の妊娠が発覚・・。否定せず呆然と立ち尽くす璟。
おばあに薬盛られて意映と共寝させられたのね・・・なんと狡猾な。でもその少し前に篌(ホウ)に何か嬉しそうに報告してたから子供の父は篌なんじゃ?肝心なのはほんとに寝たかどうかよ。何も覚えてなくても、寝てたらアウトだわな。
あんなに誓い合って信じた相手なのに、裏切られた小夭。彼女のトラウマは終わらない。。。
何百年もしがらんで生きてるこの人たちが気の毒になって来たわ