2022年作品。107分。
アマゾンプライムにて視聴しました。
ヒィィ、高い💧
辛口(時々ディスリ)レビューいきます!
ネタバレありません。
かんたんあらすじ
フリークライミング中に転落事故で夫を亡くしたベッキーは一年経っても哀しみから立ち直れないでいた。そんなとき現場に居合わせていた親友ハンターに今は使用されていない超高層のテレビ塔に登ってみないかと誘われる。ハンターはSNS配信目的、ベッキーは夫の事故から立ち直るため、無謀なチャレンジに挑む二人。
手前の黒髪がベッキー(グレイス・キャロライン・カリー)、奥の子がハンター(バージニア・ガードナー)。
怒涛のツッコミ
フリークライミングのシーンから始まるのですが、だれが「FALL(墜落)」するのかと思ったら主人公の夫でした。このスポーツは指先の感覚がとても大事だと思うから素手で挑むものだとは想像に難くないですが、鉄塔に登るときも当然グローブ的なものなんかしません。
こんなナメた服装で大した荷物も持たず、(靴なんてコンバースとメレル)立ち入り禁止区域にも関わらずどんどん登っていく。
高所恐怖症の人なら映像だけでも縮み上がるシーンが続き、ようやく最高地点の地上600Mのところに到達。
配信用のドローンを飛ばして撮影開始~
アホが過ぎるしイカレてるにも程がある。
映画の題名からして墜落するのは一人じゃないだろ、二人の内どっちかは落ちるんだろう、キャラ的に右の子か?などと予想する・・・。
そして、この一番上の狭いスペースで恐怖や悲しみを克服するために女子たちがぶらさがったり自撮りしたりしてると、ハシゴが崩落してしまう!老朽化ひどいのにも気付かずこんなとこに登ってるからだよ。。。
かなり下の方までハシゴは落ちてて、二人の持ち物は水のボトル一本とドローン、スマホ2台、二人の体を繋いでいた数メートルの細いロープしかなく。食料すら何も持ってきてないっていう呆れ具合。想定外を予測できない馬鹿女二人はこれからどうなってしまうのでしょうか・・・。
(このあたりでリタイアすればよかったのだが、子供2人が画面に釘付けで・・)
この映画の良かったところ
アメリカの広大でなんもない地域で、天気が良くて景色が最高にキレイ。本当に超高層の鉄塔にいるかのようなスリリングな映像には引き込まれました。登場人物も少なくてスッキリ。
2022年の作品なのでコロナ禍真っ最中の撮影だっただと思うけど、これはアリだなー賢いなと思った。ものすごく爽快感と開放感あるのに、閉じ込められ系の内容って面白い。制限された区域で撮影されてても面白かったヒョンシクの「ハピネス」とか(見てないけど「コンクリートユートピア」とかも?)よりもCGが単純そうだし。
この映画のなんじゃそれなところ
とにかく先が読める💧 この二人の関係性から予想できる、とある秘密とかそしてこの遭難の結末とか。あとは救助費用はいくらなんだろうな、とか。
でもウワーというシーンもあって、そこはちょっと後味悪いっていうか甘いと思って口にしたお菓子が全然違う味やった、みたいな感覚になった。映画の最大の見どころです。
おすすめ度は☆2.5個(7個が満点)。なんも考えずに見れるのでサクッとどうぞ。
「人生はとても短く儚い。だから一瞬一瞬を大切に」というメッセージが全然響かない、自業自得な映画でございました・・・。