記憶の仕組みはわからないとなりに知りはしないが近しい所にいる集団が飲み会をしていて、帰りがけにいきなり声をかけられた、名前を呼ばれ、誰なのか分からず記憶をたどるも見たことはあるかも知れないというくらいのボンヤリとした返事を返す、忘れてしまうというより覚えていない自分と覚えている相手にバツの悪さを感じるのは常だ。
サクラサク桜は相変わらず三分咲き程度 のまま開花日から見た目咲きたいけど寒いから微妙に躊躇して暫くはこのままでいようという気なのか一週間花びらを散らすこともなく二千九年春、中途半端な世間に合わせいるかのような姿を見せている。
携帯番号と登録名携帯番号にしか入っていない知人が亡くなる、自ら命を絶ち番号と登録名は表示し続けている、一度だけ忘年会に同席して共通の知人を話題にして小一時間語り合いこの先も度々再開するかも知れないなどとなんとなく感じていた、恐らく亡くなった彼はそんなことはもう忘れてしまっていたのかもしれない、友人と呼ぶには遠い携帯番号の主に発信しても出ることはない。