西暦か元号か新年の始まりというのに人出は少なく、晴れ着に破魔矢という正 月に見るような人の波にも出合わないまま初売りの福袋を手にしたカップルだけが目立つ都心へ向かう夕暮れ時の車両に乗り2009年に倦怠の匂いを感じずにはいられない、人のいない街の新しい空気には二十世紀の影の匂いがし、二十一世紀という新世紀は未だにその影の中に間もなく世紀末からほどなく十年経つ元旦に思う、が元号なら平成は成人式を迎えられるくらいの年月を刻み、昭和の終わりもこんな気分だったのかもしれない。