今年の私の誕生日は、中2の甥の期末テスト明けと重なり、母、妹は疲労困憊。冷蔵庫の中身もいと寂しく、昼はチャーハン、夜はレンチン蕎麦という、至極普通、いや、普通よりむしろ慎ましやかな1日であった。


私もいい年なので、家族や親しい友人から「おめでとう!」と言ってもらえる、覚えていてもらえるだけで、もう十分だなと思えるようになっていた。


一昨日、私がゴロゴロしている間に、他の3人はスーパに買い出しに行った。わずか1時間で昼前には戻ってきたのだが、甥から薔薇の花を頂き、お昼は私の為にスーパーの海老の握りを準備してくれていた。


ごめんね、こんなんで。


と、申し訳なさそうに母は言ったが、薔薇を眺めながら食べるスーパーの寿司も、悪くはないなと思った。