妻の長きに渡る抗がん剤投与が木曜日で完了しました。とはいえ、薬の影響が強まるのはこれからの2-3週間、吐き気、下痢、精神的な落ち込み、食欲不振など様々な副作用に加え、白血球、血小板の著しい減少が発生します。

 

 

東村山市に有る北部多摩医療センターは血液内科用の病室を備えた経験豊かな専門医が常駐する病院です。白血病の治療というと骨髄移植が思い浮かびますが先生に依るとそれは最終手段でまずは抗がん剤投与の化学療法が第一選択だそうです。おまけに妻は年齢的に骨髄移植の対象外だそうです。

 

抗がん剤投与は5回に分けられ、それぞれの回に1ヶ月を要します。初回は徹底的にガン細胞を叩く目的で数種の抗がん剤を1週間24時間連続で投与されます。その後3週間ほどの回復期間を待ち、白血球その他の数値が基準値以上に上がれば週末の一時帰宅が許され、週明けに再入院して、また抗がん剤の連続投与、回復待ちの繰り返しとなります。

 

それらのプログラム全5回の投与が完了したのでした。金曜日に着替えなどを届け、LINEでやり取りした様子では、薬の影響かものすごい下痢と腹痛に悩まされているそうです。治療中は極端に抵抗力が落ちるため常在菌などに侵されやすくなり、口内の雑菌に対しても腫れや傷みが発生します。常在菌が肺に取り付きレントゲンに影を落とします。それらの対策で抗生剤を連続で点滴投与しますが、それが肝臓に大きな負担を掛け、前回の一時帰宅前の検査では大きな数値が出て帰宅が許可されるか気をもんだほどでした。 幸い、一時休薬したら数値が戻りましたので無事帰宅でき、今は量を減らして投薬を続けています。

 

 

病院は明るい雑木林に囲まれたいかにも武蔵野にある病院と言う感じです。このまま順調に行けば年末には退院の荷物を抱え駐車場に戻ってこられそうです。それを楽しみに、いま体調の悪さと戦っています。