自粛が続くと当然ながら自宅にいる時間が長くなる。 ギターレッスンもお休みになった。

すると自主練習の時間が増える。するとギターが欲しくなる。困ったもんだ。

 

 

ピンポーン。 荷物が届いた。 な、なんだこれは。ギターみたいだな。 コーンフレークかな。

 

 

プチプチシートにくるまれたハードケースに入ってるぞ。

ほな、コーンフレークちゃうわなあ。

 

 

(いろいろ試してみるが、画像が横になってしまう、見づらくてごめんなさい)

 

ほら、やっぱ、ギターやないかい。 で、どんなギターやねん。

 

 

裏はこんなんやねん。

 

 

きれいなロゼッタやのう。 (ギターの丸い穴の周りの飾りをロゼッタと云います。)

 

 

表面板は杉。一般的に杉は明るい音がして、最初から鳴ります。一方、松は落ち着きのある音を出しますが、そうなるまでには十分に弾き込んで育てる必要があります。松のほうが、あくまで一般論ですが、玄人好み。あのパコ・デ・ルシアは杉を使っていました。(もちろん松も)

 

 

メーカーはスペインのPrudencio Saez.

今どきのスペインギター事情ですが、ご多分に漏れず普及モデルは概ね中国製、スペインでラベルを張り堂々とMade in Spainとして世界中に出荷されるのだそうです。また、サイン入りの高級モデルでもその作家さんが作ったのではなく工房の職人さんか、下請けの職人さん。ラベルだけ高名な製作家さんのサインを入れて販売。そもそも、一人の製作家さんが作れる数は年に14-5本が限度。ところが、日本の有名楽器屋さんはもとより世界中にゴロゴロしています。千手観音じゃあるまいしそんなにたくさん作れるかいな。

ここのメーカーはこんな流通事情の中、あくまでもスペイン製にこだわるちょっと変わったメーカーさんなのです。

 

 

画像がボケてしまいましたが、品番はGL18。 この品番は同社のサイトを見ても有りません。

特注モデルなのです。

 

 

 

裏側のしっとりしたツヤ、 前掲の表面板もしっとりしたツヤ。 普通のギターはもっとピカピカしています。塗装が違うのです。

 

ギターの音に塗装は大きく影響します。一般的なギターはポリウレタン塗装ですが、このギターはセラックニスを使ったセラック塗装。とても手間が掛かる塗装なのです。

 

手な訳でPrudencio Saezのフラメンコギター・クロを買ってしまいました。

 

フラメンコギターは裏板とサイドがシープレスという木材などを使ったシロ(下の画像2枚)

 

 

 

とクロと呼ばれる裏板・サイドにインディアンローズなどを使ったものがあります。

 

 

シロは数台持っているので今回はクロを買いました。 しかもトップは杉。 どのように育って行くか楽しみです。

 

磨くのはギターじゃなくて腕の方・・・なんて声が聞こえてきますが、気にしない気にしない。