ギターの有名な曲に「熊ん蜂の飛行」というのがあります。
この曲です。
速弾きで有名でいかに速く弾けるかだけが話題になりますが、実際はそればかりではないのです。 親指(低音部)で蜂が上に行ったりしたに行ったり、かと思うと横に行ってホバリングしたりと蜂の動きを表現し、人差し指と中指で弾くアルペジオ(分散和音)で羽音を表現しています。
音符4つで一塊り。低音のソ(2と表記がある部分)を弾いたら続けて#ラシ#ラと弾きますが、これを一拍でやっつけ、しかも4つの音の長さは均等でなければいけません。書く音の長さは均等に弾き分け、その中でクレッシェンド、デクレッシェンドで曲調をつけて曲全体を表現します。 ちなみに数字の2は左中指、3は左薬指を意味しており、これらの指で押さえろと楽譜に指示してあります。 別に抑えやすい他の指でも問題ありませんが運指には何らかの意図があるので結局、指示された運指がスムースに弾けることが多いようです。
最初は超々ゆっくりと弾き段々速く弾けるように練習を積んでいきます。
いちばん重要なのは4音が均等の長さで弾けること。 テンポが均一に保たれていること。
曲の表情やスピードなどは優先順位は最下位です。 まずは均等に正確に。 楽譜のpは親指、i=人差し指、m=中指で右手の使い方を指示しています。
赤字は日付とテンポを記録しておきます。
テンポを一定に保つリズムキープは音楽の基礎の基礎であり、実はとっても難しいのです。特にリズム音痴の私にはなかなか越えられない高い壁です。一見、早く弾くと上手く聞こえるようですが、よく聞くと美しくありません。早いので誤差が目立たないだけなのです。 一方、超ゆっくり弾くと誤差部分も拡大されるので、却って難しいのですが、ゆっくりをキッチリ弾けるようになるとかなりテンポを上げても正確に弾けるんですね、これが。 きっと独学の人は速く弾けるようにとそればかり練習する傾向があるようですが、先生につくと実にキッチリ、ゆっくり繰り返し、繰り返し・・・それはもう、ウンザリするほど同じことの繰り返しなのです。
タタタタ、タタタタが少しでも乱れるとタタンタやタッタタと聞こえてきます。
今はPCのフリーソフトでメトロノームが沢山、自由に使えます。
とにかく練習はメトロノームを最大限利用して、キッチリ。 家でできても、レッスンで先生の前に出ると何故かできなくなる・・・皆さんそうらしいのですが、でもそれが真の実力なのだそうです。 いつでもどこでも同じように弾けること・・・・ああ、道は遥か遠いのです。
可哀想に、パパは下手なのねとばかり、全く興味が無さそうなワンコ達です。




