知っているのに。人にきいたし、本でも読んだし。

わかってなかったんだ。


仏壇の前で、手を合わせてたら、ふと、私はいつも
1か10か。白か黒か、正しいかそうでないかを何事にも考えていた。

これって、常にジャッジしていたんだなぁ。そんな癖がついていたのか。
気づかなかった。
お人の話も、常にジャッジ。お人の行動も、常にジャッジ。自分の言動は、当然ジャッジ。
お人に嫌われたら、全ての人格を否定された気がして、全ての人がときには自分を否定していると感じながら過ごして、お人に認められると、鼻高々になって。自分がとても素晴らしいと思えたり。

本当に、
生き苦しかったことよ。

1も10もないんだ。好きも嫌いも、否定も肯定もない。

全てはそこにあるだけ。

それに色や形をつけているのは自分。

と思えた。


一瞬、全てが愛おしく思えた。

これをキープすることができたら。