※名刺

 


 タロット鑑定で六本木の魔女の異名を持つミンディ・鈴木さんが、

 2019年1月初旬、一人暮らしの母の入院にともない帰省中の三重県・湯の山の実家で亡くなった。

 50を過ぎた彼女に若くして亡くなる意の夭折(ようせつ)とはなんだと言われるかもしれないが、

 ミンディさんを知る者たちとすれば、魔女であって併せて童女の稀有な存在感で光り輝いた、全く突然の彼女の死は夭折と呼ぶ。

 

 1月7~8日頃、彼女は心不全の発作を起こし突然に亡くなった。

 9日に入院先に来ない彼女を心配した母が9日に家に戻り、発見したとのことだ。

 翻訳に続く2冊目の出版『ピンクの秘儀』の、編集者へ渡す第5稿で連日徹夜していたのかもしれない。

 

 

※2019.01・07日10・45分、ワタシへのミンディさん最後のメール

 

 

※亡くなられた湯の山の実家

 

 

 15年間のワタシと彼女との交流の中での本人談では、

「子供の頃から私は躰が弱く強い処方の薬も飲み続けており明日に死ぬかもしれないとも言われ、

いつも一日一秒を悔いないように生きている」とのこと。

 

 それで、精一杯背伸びもして生きて、
 20代の米国留学での心理学との出会い、夕方6時からのNHKテレビキャスター。
 30代の銀座での画廊経営、この頃は破天荒な面も併せ持ち本人談によれば、数年間のパチプロ生活、南の島での婚約破棄も…
 40代からは画家・九里洋二氏等から六本木の魔女と呼ばれタロット鑑定の世界へ。

六本木のビル8階に鑑定室を持ち、 角川雑誌・シュシュ『本当に当たる10人!東京占い師名鑑』掲載、

『黙示録タロット』の翻訳出版、FM北海道での定期的なラジオ出演。
 50代に入っては、六本木の魔女から新橋や原宿でも活動し、アプリ『未来を知りすぎる黙示録タロット』(現在も稼働中です)等も。

直近では、学習院大学名誉教授の諏訪春雄さんとの対談を含むタロットと民俗学の書『ピンクの秘儀』の出版へ向け、準備を重ねていた。 

 


 同性異性を問わず会う人々やパーティの席で「姿も言葉もセンスが良くてとってもきれい! 

 10歳どころか20歳も若く見える年齢不詳の童女的魔女!」と言われながら、

 意外なことに恋愛には妙に意固地で、不器用な面でときに猪突猛進な面があり、幾つかの愛を重ねたが未婚であった。
 
 直情的に火山の溶岩流のように熱く怒りを他者におもいきりぶつけても、他者を落としこめたり恨んだりはしないミンデイさん。
 一個の人間だから私たちでは計り知れない暗闇も秘めていただろうが、終始天に抜ける青い空のような明るい前向きなミンデイさん。
 あの独特な声で妙にひと懐っこく、いつもひとを全力で励まし癒してくれるミンディさん。


 眼の前にもう二度と現れないと想うと、ほんとうに哀しい。ワタシという人生への喪失感すら覚える。

 

 

 

 

 

 

 

※40代の頃

 

 

※ ミンディさんの本名は鈴木聖名子(みなこ)、ご家族は60前後で亡くなった実業家の父のほかに、80代半ばの母と米国在住の兄夫婦がいる。

 

                          19・04・02日  マツイアキラ

 

 

※『ピンクの秘儀』  ミンディ・鈴木     (2018.12.19日段階草稿)
―封印されたキリスト教超伝道・タロット秘儀―
前書き
 「タロット」は、単なる占いの道具と思っておられる方も多いと思います。そうではなく人生に指標を与える、いわば「転ばぬ先の杖」であり、運命をより良く変え、切り拓く道具なのです。
 読者の方は意外と驚かれるかもしれませんが、私は占いを一切信じません。「タロットはなぜ当たるのか」という疑問から、タロットを研究し、鑑定実績を踏まえ、本書の制作にとりかかりました。
 私は毎日、東京の繁華街で多くの方にタロットカードを使ってカウンセリングをしています。ネット社会、いわばバーチャルな世界が拡大するにつれ、生身の人間関係に苦しむ人々がいかに多い事か。身の上相談をしたのち、どうすればよりよく生きていけるのか、社会はどうなっているのかを学ぼうとする姿勢が必要な時代です。
 また、1960年代~1970年代の英米のポップ・カルチャーにタロットの影響があることを感じております。たとえば、英国のザ・ビートルズのいくつかの楽曲や、レッド・ツェッペリンの代表曲である「天国への階段」、あるいは、米国の代表的なバンドであるイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」などの大ヒット曲には、スピリチャル・パワーが秘められているのです。その謎を本書は解き明かしていきます。一世を風靡したダン・ブラウン原作の映画『ダ・ヴィンチ・コード』のせりふに「一幅の絵は千のことばを語る」とありました。タロット・リーディングは日本で言う絵解き、一種の説話学なのです。
 本書は、学習院大学名誉教授である諏訪春雄氏が定期的に開催しておられる「民族文化の会」で私が講演した二回の講演内容を基に、加筆修正したものです。