4回目に行ってまいりました
今回は、午前は小児障がい児への対応について、午後は緊急時の対応についてです。
今日は小児障がい児への対応について触れていきます。
治療する際の対応方法は全部で8つあります。
それでは見ていきましょう
①オペラント条件付け法
上手に治療できたら誉めたり、希望をかなえたりする方法。応用範囲が広く効果も
あるため行動変容の基本です。
②トークンエコノミー法
望ましい行動ができた患者さんに、トークン(代用貨幣)を与える方法。
例えば、シールが10枚集まったらおもちゃと交換等。一般にはポイントカードが
それにあたります。
③レスポンデント法
恐怖や過剰反応をなくしていく方法。
歯磨きなどの不快刺激の少ない経験を積み重ね、歯科への恐怖や不安を減少・消失
させます。
また、服装や言葉遣いなどでも恐怖や不安を減少・消失させます。
④系統的脱感作法
恐怖に感じる刺激を弱いものから強いものへと段階的に行い、恐怖や過敏反応を
示さなくなるように脱感作を行う方法。
歯磨き練習→クリーニング→バキューム(水を吸う機材)→歯を削る 等です。
⑤Tell-Show-Do法(TSD法)
患者さんに「説明し(Tell)見せて(Show)行う(Do)」方法です。
実物をみてもらいながらTSDによって理解してもらい、体験学習をします。
⑥カウント法
数を数えながら治療をする方法。
終わりの見通しが立ち、受け入れやすくなります。
3数えるから、その間だけ削る等です。
⑦モデリング法
モデルの行動を観察することで、観察者の行動に変化が生じる方法。
例えば、両親や兄弟姉妹の治療を先に見てもらい、これから行う自身の
治療を理解してもらう等です。
直接モデリング:目の前で歯科治療を見てもらいます
間接モデリング:動画や写真を見てもらいます
⑧TEACCH法
自閉性障害およびそれに関連するコミュニケーション障害の小児のための治療と
療育プログラム
絵カードや写真などの視覚的媒体を使用し理解を促します
いかがでしたでしょうか
以上の8つが対応方法となりますが、実際にこのような方法で治療を受けたことが
ある、治療されているのをみたことがある、という方は多いのではないでしょうか
そうなんです!バンッ
これらの方法はどなたにでも使える方法であり、歯科に不安のある大人の方にも
使える方法なんです。
みんな誰だって歯医者は多少なり不安をもっていらっしゃいます
痛いのかなぁ、口開けてるの辛いんだよなぁ、型取り吐きそうになるんだよなぁ・・・
かくいう私も先日嫌だなぁと思いながら歯の治療に行きましたが、、、
このお話はまた別途でしたいと思います
ちなみに私は現在、厚木市の保健福祉センターにある障害者歯科に隔週の木曜日
に勤務しております。当院でも、暴れてどうしても治療ができない場合や車いす
から降りられない場合などに紹介させていただいており、私ないしは他の先生に
診ていただいております。
付き添いが必ず必要ですが、是非ご利用くださればと思います。
お話ししたいことはまだまだありますが、次回は緊急時の対応について触れてゆき
ますのでお楽しみに
阿藤歯科医院
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