両親の離婚。
それは、当時の私にとってはある種の救いになりました。これで、落ち着いた暮らしが出来ると。
しかし、妹にとってはショックが大きかったみたいで、段々と荒れていくようになりました。
そんな妹は、忘れもしない、僕が高校2年の秋。私の中学の部活の後輩で、妹の友人でもある女の子が交通事故で亡くなり、それ以来妹も父と同じように家に帰って来なくなりました。
妹は妹で、色々と考えることがあって、その色々を上手に消化出来ずに、溜まったフラストレーションをぶつける相手が欲しかったのでしょう。よく母親と対立していました。家で大声をあげて叫ぶ妹を歳の離れた弟は怖がり、妹が珍しく家に帰って来た時には、直ぐに私のところに来て助けを求めるように側に寄り添って来ました。さすがに妹も、男でがたいの大きい兄の私に向かって来ることはありませんでしたから。
その様にして家族が段々とバラバラになっていく中、私自身も大学入学の為、実家を離れ大阪に来ることになりました。
これからのこと。家族のこと。不安なことは沢山ありました。
それでも、新しい生活の慌ただしさと新鮮さが、私を取り巻くあらゆるしがらみを隠してくれて、それなりに満足のいく生活を送っていました。
そんなある日の夜、私は夢を見た のです。
続く……
