窓を開けると、外には滲んだ蛍光灯だか白熱灯だかの光があって、その間を新幹線が彗星みたいに流れてた。

空には、三日月があまりに光るものだから、僕は目の前で鼻歌を歌いながらパウンドケーキを頬張る彼女に向かって、

「今日は月がきれいだね。」
なんて言ってみた。
「ほんと。先っぽさわったら痛いくらいね。」
と言った彼女の茶色い長い髪は、蛍光灯に照らされて少し眩しかった。