今回はミッドナイトレジスタンス(データイースト)です。

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前回はループレバー最初のT・A・N・Kだったので、おそらく最後の作品と思われるこれを。記憶だとS.A.R.よりこっちの方が後だったと思います。商標を持つSNKより他社が最後とは皮肉なものですね。いろいろとヘンテコな操作系(笑)を出し続けたSNKがこの後、汎用性のあるネオジオに移っていったのも興味深いですけど、個人的には最後にしてループレバー最高傑作だと思うこのゲームをいってみましょう。

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デモを見ると家族が攫われたんだな、と分かるのですが、ゲームを始めるといきなりジープに乗って主人公たちが登場します。この演出もデコらしいところ。

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ループレバー作品というのはこのゲームを除いてみんなトップビューなんですが、唯一サイドビューとなっています。もしこのゲームが1年でも2年でも前に発売していたら、このタイプのループレバーゲームが出ていただろうと思いますね。目からウロコだったんじゃないかな、サイドビューがこんなにはまるなんて。

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途中でカギを敵から奪うと6つストックでき、途中にある武器庫でカギの数だけ武器を取ることができます。1人でプレイしているとあまり気にならないのですが、2人だとカギがフルに溜まらないこともあるので、振り分け方も戦略の1つになります。

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武器はメインショット用の武器と背中に背負うバックサックの武器とに分かれていて、それぞれは1種類づつしか持つことができません。またメインの武器を持たずに追加の弾を選んでももちろん無意味。好みはありますが、ファイヤー+ニトロが使いやすかったですね。

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ファイヤーはボタンを押し続けることで炎の柱を作ることができます。このままレバーを回すとぐるっと一回転するのですが、やや遅れて渦を描く演出も憎かったり。

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しゃがんで狭いところを匍匐前進もできます。もちろんこの時にレバーの向きを変えることで進行方向しは違う向きに弾を撃つこともできます。

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このゲームは特にエリアで分断されているわけではないのですが、武器庫の手前でボスらしき敵と遭遇するようになっています。こいつは横移動しながら上へミサイルを放ってくるのですが、下に潜り込んでしまえば敵の攻撃は当たりません。ただ上からの攻撃しか受け付けないので、レバー上を入れながら攻撃ボタンで使用できるバックサックで対抗。ニトロは上で8方向に割れるショットで、威力がかなりあります。

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1UPもカギを使ってのみ増える感じなので、武器を取るか残機を取るかの戦略を迫られます。

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歯車の敵が多いのも特徴。小さい歯車の後は大きな歯車。そこまで速くはないので、下がりながら弾を連射します。

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チェルノブを思い出すようなステージ。自動スクロールではないですが、戦車が追ってくるので、やっぱり前へ走るしかっ。

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夕陽をバックに戦闘機との戦い。大きさがややおかしい気もしますが、デコゲーにそんなこというのは野暮というものです(笑)。

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ヘリに追われながら建物を入っていくと、謎の電気人間登場。横にレーザーを撃ってくるのですが、電気の供給源の部分をメインショットとバックサックで壊してしまえばなんてことないです。供給元を絶ったら、本体を攻撃。

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先に進むとまた歯車が。真ん中の部分しかダメージが入らないので、倒せないと思ったら、小さい歯車に当たらないように下の部分をくぐりぬけます。

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この後モニターに家族の現在の姿が映し出されます。妹の「お兄ちゃん、助けて!」に奮起した人もいるはず(笑)。

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いろいろパースがおかしい戦艦との戦い。山のように積んでいる中央の砲台をすべて破壊すると沈められます。

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はしごを登った先には機械仕掛けの龍が登場。画面下にも降りてくるので、タイミングよくジャンプ。このゲームはデコジャンプも大活躍です。

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やっと家族の捕らわれている部屋にたどり着いた主人公。家族を助けるにはカギが必要で、6つ全てもっていないと全員を助けることができません。助けた家族は感謝の言葉と共に武器へと変化するので、うっかりその場ジャンプで助けると取りたくもない武器にチェンジしてしまうことも。

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家族を助けたらいよいよ最後の戦い。よく分からない顔のパネルが浮かんでいるので、それらを破壊しつつ、先へと進んでいきます。

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天才科学者キング・クリムゾンとの戦い。もはや人ではなく、顔の化け物ですけど。弱点は目玉。

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最後は脳みそになって襲い掛かります。

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この後、助けた家族と朝日を見つめエンディング。助けられなかった家族は星となって流れていきます。俺は上の妹だけいればいい(鬼畜)。

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ループレバーの可能性というものを存分に見せつけてくれた作品で、慣れは必要ですが決して難易度も高くなく、私もクリアできたぐらいの難しさです。特に上手い人と2人でプレイするともっと楽になるので、いろいろと完成度が高いゲームだなと思ってしまいます。続編が無かったのはやっぱり作られた時期の問題かなぁ。テトリスのブームとこの後、格闘ゲームの波にゲーム界は飲まれていきますからね。今度発売されるメガドラミニへの収録も期待したんだけどなー。どうしてもという方はプロジェクトEGGの方を覗いてみてください。