9月9日「重陽の節句」
重陽(ちょうよう)は、五節句の一つで、9月9日のこと。
陰陽思想では奇数は陽の数であり、
9月9日は、陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれる。
陽の重なりを吉祥とする考えから、祝い事となったもの、らしいです。
9の不思議
9を掛けた数は、各桁の数字を足して、
それを一桁になるまで続けると最後は9となる。
例えば、
9×7=63 → 6+3=9
9×17=153 → 1+5+3=9
9×77=693 → 6+9+3=18 → 1+8=9
といった感じです。
この性質は9以外の数字では成り立たないそう。
面白い~
9月9日「菊の節句」
旧暦では菊が咲く季節なので、菊の節句とも呼ばれます。
ここで思い出すのは、子供のころに読んだ本に出てきた菊酒の話。
ハンカチの上で小人さんが菊酒を造るシーンがとても印象に残っています。
佐藤さとる氏のコロボックルのシリーズは夢中になって読んだなぁとか、
有川浩氏の『コロボックル絵物語』などが思い浮かびます。
そして、ハンカチの菊酒のお話も
佐藤さとる氏のコロボックルのシリーズにあったのかなぁ?と
記憶を探りましたが、どうも違う気がする…
助けてグーグル先生~と調べましたところ、
この本でした。
『ハンカチの上の花畑』
早速、本屋さんへ行きましたが、在庫なし、電子書籍のみとのこと。
こんな時は図書館!と、利用できる図書館の蔵書を検索して、予約しました。
このサイトをよく利用します↓
カーリル 日本最大の図書館蔵書検索サイト
見つかったのは、上記の本と、
『安房直子コレクション』にも収録されているという情報。
カーリルさん、優秀~!
とても美しい状態の本をお借りすることが出来ました。
図書館万歳!
改めてお話を読みました。
心躍る菊酒を造るシーン、
幸せが連鎖する日々、
ちょっとだけ…ちょっとだけなら…とまよいこんでしまうダークサイド。
収録されていた他の作品も読みました。
安房直子(あわ なおこ)氏は
昭和から平成に生き、既に故人ではありますが、
紡ぐお話は、令和の時代にも心に響く作品ばかりでした。
…昭和心(笑)があれば、尚、響きます!
児童文学のジャンルにある本ですが、子供向けの「童話」というより、何か教訓を含んだ「寓話」のように考えてしまうお話がたくさん。
幻想的な世界観の中で、異界の妖しさと現世の危うさが交錯し、
読了後には、ふと胸に手をおいて自らの心を顧みる、そんな精妙な時間が生まれました。
『安房直子コレクション』は全7巻だそうですので、ぜひ他の巻も読んでおきたいです。